
戦国―――
日本中が戦に明け暮れていた群雄割拠の時代
ダダ――――ン
足軽1 「唯之助!! 無事か!?」
唯 「お・・・おお 敵のへなちょこ玉など この唯之助をよけて通るわい!
ハハ・・・ハハハ」
足軽1 「…… おい こりゃあ まずいことになったぞ」
足軽2 「・・・じゃの」
足軽1 「そもそも 敵は三千 味方は千足らず このままでは勝ち目はない…」
足軽2 「ここは隙を見て この場を捨てるのが吉かもしれぬぞ」
唯 「何を言うっ!! 三千だろーが 五千来よーがわしらの敵ではないわい!!
ひとりで三人に当たればよいだけのことじゃろ!!」
敵の鉄砲や弓の攻撃に腰が引けて這いつくばって言う唯・・・
足軽1 「唯之助がまた大口をたたいておる あのかっこうで」
足軽2 「体は小せえが言うことは でかいでかい ハハハ」
足軽1 「
!! おっ・・・ あれを見ろ!!」
唯 「
何だとォ!!」 あわてて起き上がる唯
足軽1 「まったく あのお方は! 見かけによらず血の気が多いっ・・・」
足軽2 「おいっ 唯之助 まさかっ 行くつもりか?」
唯 「行かいでか!! わしはっ 若君をお守りするために
はるかはるか遠っくから ここにやって来たのじゃ!!」
足軽1 「わかった わかった そりゃ聞き飽きたわ」
足軽2 「早まるな唯之助! わしら足軽ふぜいが 足下で死のうが若君はお気もつかれぬぞ」
ダ―――ッ と走り出した唯
足軽1 「おいっっ 唯之助!!」
足軽2 「待て!! たわけが・・・」
足軽ふぜいだからこそ 悲しいかな 戦の場でしか逢えない人がいる
若君 「止めだて無用!」
唯 「いえっ お止め申しませんがっ・・・
どうか わたくしめも お供させて下さいませ!!」
若君 「…… ほう お前 名は?」
唯 「足軽の唯之助でございます!! 足軽の唯之助でございます!!
足軽の唯之助で――――」
若君 「うるさい! 何度も言わずとも 聞こえておるわ では 唯之助」
唯;((よっしゃ 名前覚えてもらった!!))
若君 「わしはこれより敵の本陣に駆け入るがついて参るか?」
唯 「はっ!! お供つかまつります!!
敵陣をかき回して あやつらの度肝を抜いてやりましょう!!」

この おそろしいほどやる気満々 成り上がる気満々の足軽 唯之助は
本名 速川唯 16歳
平成生まれのまるでやる気のない女子高生だった
遅刻 忘れ物 居眠りの常習犯で 当然 勉強はやる気なし
友達1「ま―――た自分で前髪切ったね 唯」
唯 「うん・・・ヘン?」
友達2「うん めっちゃヘン」
友達1「美容院に行くか眉毛の手入れをするかしないと 昔の子供みたいよ ワカメだよ」
友達2「いや ワカメの方がまだ色気あるから せつ子だよ」
友達1「カッパみたい それもちょっと頭の弱そーなカッパね」
友達2「川の中から キョトンとした顔で見てるやつ?」
友達1、2「
ギャハハ 」
唯 「
おいっっ ボロクソ言われた… けど ま いっか~~」
御覧のとおりで おしゃれや流行にもまるで関心なし
友達2「ねえ聞いた? アっちゃん 上原先輩に告られたんだて―――」
友達1「え!! マジ!? やったじゃん!! いつよ?」
アっちゃん「昨日 部活の時 『帰りに正門で待ってる』って言われて―――」
友達2「私 全然気付かなかったのよっ」
唯 「
コイバナね コイバナっしょ ケケケケ」
友達2「・・・・・・は? 何言ってんの わけわからん」
友達1「唯には関係ないの だまって現場のおっさん弁当食べてなさい」
恋愛にも関心なし 好きな男の子もいない それは弁当箱を見ればわかる
しかし人間何かしら取柄はあるもので・・・ 放課後の部活動
部員達「イ――チ ニ―― サ――ン シ――」
「ニ――ニ―― サ――ン シ――」
唯 「ふィ~~~」
コーチ「こら 速川っ タラタラしてるんじゃねェ!! タイム計るぞ!」
唯;((うげっ))
コーチ「ヨ―――イ
ドンッ 」
下校中の生徒「お―――っ すげ―――っ」

足だけは速い ものすごく速い
コーチ「速川! 大会まで練習サボるなよ!!」
唯 「え~~~~~っ は―――ぃ」
でもだからといって 部活に燃えているわけでもない
まるでやる気がなく何も目標もなく ただなんとなく毎日を過ごしてる
だけど心のどこかで自分のすべてをかけられる 「何か」をまってる――――
唯 「お母さ~~~ん 腹ぺこだよーー」
母 「遅かったのね」
唯 「コーチがやたら燃えちゃっててさ…
おおぅっ!! ステ―――キ ステ―――キ ステ―――キだァ!! 2皿あるけどどっちも私が食べちゃっていいの!?」
母 「なワケないでしょ ひとつは尊(たける)のよ 食べたら許さんよ
もうヤダ こんな食い気だけの娘」
唯 「えっ? 尊 まだ帰ってないの?」
母 「それがねー 昼頃帰って来たんだけど ずっと実験室にこもってて
声かけたけど出てこないのよ あんた食べる前に呼んできて」
ステーキを1つつまみ食いしようとしていた唯はしかたなく弟を呼びに裏庭へ
ひとつ年下の弟 尊は姉とは正反対だ
つまりスポーツは苦手で体力もなく繊細で食も細い
超有名進学校に通っていて成績は常にトップ
特に科学の分野で天才的な頭脳を持っている そこが姉と最もちがう
そして 物置を実験室に改造して夜はほとんどそこにこもって
何かの研究をしているのだ
コン コン
唯 「尊―― 入るよ――――
何やってるか知らないけど 晩ごはん食べてからに――――――」
唯 「
何やってんのよ あんたはァァァ!!
切腹ってお前!! バカ弟がァァァ!!」
といって弟に飛び乗っておさえつける唯
尊 「いててっ 違うって 誤解だからっ
実はね タイムマシンが完成したんだ」
弟の発言を全く信じていない唯・・・
弟がいろいろと説明してくれていても 全く信用せず上の空
唯 「それより尊っ これ どーしたの!?」
尊 「え・・・・・・?」
唯 「ダメじゃん こんなの持ってると逮捕されるのよ」
といって懐剣を鞘からぬいて・・・
尊 「
!! 何やってるの!! 出しちゃダメだよ!!
それはっ――」
唯 「あ なーんだ 中はぷよぷよのもちゃなんだね
こんなもの持って戦国時代へ行く気?フフッ」
唯 「は? 何ソレ
それより尊 今夜は
ステーキ・・・・・尊 「お姉ちゃんっ・・・・・・」
と 唯は戦国時代へタイムスリップしてしまいました
【第二戦へ続く・・・】
さてここからは若君狩り日記♪
今、モンスターハンターフロンティアGというオンラインゲームで・・・

若君キャラを作って遊んでおります

本当は 羽木九八郎忠清 とキャラ名をつけたかったのですが6文字しか入力できなかったので断念

以後はマンガのことと この若君様の狩り日記をつけていこうと思ってますん
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