
(ネタバレになります まだ知りたくない方はここでページを閉じて下さいネ)
さて
木絵の修行が始まって三ヶ月がたった
高台家にて――――
由布子「まったく あなたときたら 何をやってもどんくさいわねぇ
別に今さら何かが上達すると期待してたわけじゃないけど
どんな場に出ても物怖じしない態度を身につけて欲しかったのよ
なのに 相変わらずどこにいてもオドオドしてるし」
木絵 「あ すみません」
由布子「とはいえ このまま何十年続けても合格点をあげられるとは 思えないわね」
木絵 「え・・・

」
木絵;((・・・と いうことは
え―――――っ!! ここへ来てまさかの不合格!? 今日 お母さんが私を呼んだのは・・・))
『 由布子「光正のことを本当に想っているなら
このまま会わずに 姿を消してくれますね」
木絵 「あい・・・ わかりました 奥様」 』
『 そして二ヶ月が過ぎ――――
りっぱになった光正様は 偶然 その漁村を訪れた
木絵 「光正様!!」 』
『 わからなかった!! 』自分の妄想に涙を流す木絵・・・
由布子「何なの
そういうわけで あなたが合格点をとるまで待っていたら
あなたたち じーさん ばーさんになってしまうし
仕方ないので 二人の結婚を許すことにします」
由布子「いいわけじゃないけど 仕方ないって言ってるでしょう」
木絵 「あ ありがとうございます」
由布子「もちろん 結婚したあとも修行は引き続きやってもらいます」
木絵 「あ やります!! やります!!」
アン 「由布子さん 優しいこと言うの ものすご――― く苦手だからね」
茂子 「でも木絵さんって やっぱりすごいと思う」
茂子;((あんなことガンガン言われても 腹を立てたり恨んだりせずに
いきなり妄想が始まって 独自の方法でやり過ごすもんね))
アン;((なんか すごい漁師になってたわね))
茂子;((わずか二ヶ月でね))
茂子 「でも 結婚が決まって 私も嬉しい」
アン 「このまま 何ごともなければいいわねぇ」
こうして
いよいよ この秋
二人は結婚することになりました
空港にて―――
アン 「これで一安心ね とりあえずロンドンに帰るわ」
アン 「日本ではマリッジブルーなんて言うらしいけど
そんなことにはならないでね」
木絵 「あ そんなこと・・・」
木絵;((あ・・・ マリッジブルー・・・・・))
アン 「まあ そんな経験できるのも 一生のうちで今だけですけどね ホホホ」
アン;(( なんちゃって ))
光正;(( は? ))
アン 「じゃーね――――」
光正;((何 わざわざ余計なこと言ってんの?))
マリッジブルーとは
結婚を前に 結婚後の生活の変化や責任に
不安や憂鬱を覚える症状。 和製英語。

木絵;((確かに毎日の生活は 全てが変わるわよね))

木絵;((それじゃ ブルーどころかバラ色じゃないの))
光正 「木絵 僕は会社に戻らなきゃならないけど」
木絵 「あ 私は早退届出して来たから」
光正 「じゃあ 家まで送るよ」
木絵 「ううん ちょっと考えごとしながら電車で帰る」
光正 「・・・・・・・ そう」
光正;((考えごと・・・))

いたずら者のおばあちゃんの確信犯的な帰り際の言葉で
木絵が無理矢理マリッジブルーに突入し
何か 大変なことになりそうな予感がする・・・
【第29章へ続く・・・】
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