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☆ココハナ2012年10月号 アシガール第十戦☆

アシガール10-1






あやめ 「間に合ったようだね 女乗りの輿が目立たぬように西の門から入ってゆく
     間違いなくあれは 鐘ヶ江の姫の一行だ」

  「こそこそとやらし―――――!!
    今がチャンス!! 若君様に近付けてなるものか!!」」

あやめの手剣が唯の喉下に決まった―――

あやめ 「阿呆!

  「ぐえっっ

あやめ 「力ずくで押し入ったって若君には会えないって何度も言ってるだろ!!」

  「ううっ・・・首はやめてよっ・・・
    それじゃ・・・どうするの?」

あやめ 「この寺には あたしが手なずけてる小坊主がいるんだ
    そいつに裏木戸から通してもらうのさ あたしの言うことなら何だってきくからね」



小坊主 「それは できぬ相談じゃ あやめさん」

あやめ 「どうしてさ!!」

小坊主 「今宵はお城の若君様がお泊りなので誰も通してはならぬと和尚様に言われておる
    
あやめ 「そこを何とかしてくれと頼んでるんじゃないか!」

小坊主 「それはできぬ相談じゃ あやめさん」

あやめ 「あたしがこれだけ言ってんのにかい!!」

小坊主 「それはできぬ相談・・・ ぐえっっ 」

またまた あやめの手剣が今度は小坊主の喉下に決まった

小坊主 「ううっ ぐほっ 何をするんですっ・・・ くそっ・・・ 和尚様に言ってやるっ 」
   
             アシガール10-2

  「何スか――― 結局力ずくで押し入ってんじゃないスか―――」

あやめ 「うるさいね! ほら あれを見てごらんよ
    おそらく若君はあの廊下を渡った部屋におわすはず」

  「えっ・・・それじゃ あそこが若君のっ・・・」
     唯;(( 閨!!! ))

あやめ 「鼻息が荒いよ  あの先は見張りも数も多いだろうからね
    鐘ヶ江の娘と入れ替わるとしたらここしかない」





あやめ 「お待ちを」

鐘ヶ江の娘の侍女「 えっ? 」

あやめ 「鐘ヶ江の姫でござりまするか?」

ふき  「はい・・・・・ ふき と申しまする」

     唯;(( この子がっ 鐘ヶ江の娘・・・  うっ・・・マズい カワイイじゃんっ・・・
      それに おしとやかそうだ・・・・・・))

あやめ 「この先はわれらが案内いたしまする ご老女はもうよい 下がって待ちやれ」

鐘ヶ江の娘の侍女「 え・・・ しかし 」

あやめ 「ごくろうでした」

鐘ヶ江の娘の侍女「は・・・はい・・・ では・・・」

     唯;((おおっ あやめさんスゴい 老女を追っぱらった!!
      これはいよいよ若君に会わせるわけにはいかないっ))

あやめ 「では こちらへ」

唯はでんでん丸をぐっとつかんだ

     唯;((今だっ・・・今やんなきゃ・・・・・・))

あやめ 「ちとこのままお待ちを」

ふき  「はい・・・」

あやめ 「何やってんだい!! さっさとやんなよ!! 誰か来ちまったら終わりだよ!!

  「そうなんだけど・・・ 相手が女の子だと・・・ さすがにバリッとやんのは 気が引けるってゆーか・・・

あやめ 「今さら何を!!

ふき  「もし  ちとお尋ねしたいのですが・・・」
    
アシガール10-3

あやめ 「・・・・・・・・・・」



若君の近習(小平太)「そこにおらるるは鐘ヶ江殿のご息女でござるか?
            わしは忠清様近習 天野小平太  案内いたす ついて参られよ」

あやめ 「着物と刀はあずかるよ あとのことはあたしにまかせてしっかりやんなよ!」

そう言って あやめは ドン と唯の背を押しやる

  「わわっ とと・・・ こ・・・ こんばんわー」

小平太 「! ・・・・・・・・・・」

いきおいよく飛び出してきた唯に驚く小平太―――

小平太 「で・・・では こちらへ」

     唯;((どっしぇぇぇぇ!! なんか怒涛の勢いでここまで来ちゃったけど
      まさかっ・・・マジで成功するとは・・・
     
      あ・・・ あの部屋に若君様が―――))

  「ッシャ―――――ッ!!

と両手で顔をたたいて活を入れる唯

小平太 「!?



小平太 「若君 鐘ヶ江のご息女がお身の回りのお世話にと参っておられまするが
     お入りいただいてよろしゅうございましょうか?」

若君  「・・・・・・・・・・」

小平太 「御免」

襖を開ける小平太・・・ 覗きこむ唯・・・

アシガール10-4

小平太 「しばらくそこへお控えなされて 
    若君よりお声がかからぬ時はお下がりくだされ」

  「えっ 何それっ」




近習2 「おうい 小平太 首尾はいかが? 鐘ヶ江の娘とやらは美人か?」

小平太 「いやはや 目ばかり大きな 落ち着きのない娘でとんだひょうげ者じゃ
    あれではとても 若君のお手は付くまい すぐにも下がって来ようの」

近習2 「なあんじゃ」



そのころ唯は・・・

アシガール10-5

     唯;((そして一向に お声はかからんのですけど・・・ 振り返ろうともしないし・・・
      空気を読んでとっとと下がれってことかコレ
      でもっ 顔くらい見たいんですけど チラッとでいいから・・・))

唯は上体を傾けて若君の顔を見ようとしたが むりな体勢でズッコケてしまった

  「ぬおっっ  わちゃ~~ す・・・すみません」

若君  「・・・・・・・・・・」

  「・・・あの  外ではみんな 勝ち戦に浮かれまくって大騒ぎしてるのに
    若君様はなんだか少し悲しそうですね」

若君  「悲しそう・・・・・ そう見えるか?」

そう言って 唯の方をチラッと振り返る若君――

  「・・・はい」

若君  「・・・・・・・・・・」

     唯;((惜しいっ もうちょとでお顔が見えたのに・・・・))

若君  「戦は勝たねばならぬ 負くれば我が身のことだけではない家臣も領民も
    泣かせることになろう  ゆえにわしは勝つために死力を尽くすのじゃ」

  「・・・はい?」

若君  「だが 戦とは 終わってみれば虚しいもの
    命を落とした者や 今も逃げて落ちゆく敵方のことも考えると
    勝ち戦は喜ばしいが 浮かれる気にはなれぬのじゃ」

  「若君様・・・」

若君  「フッ・・・・・ 女子(おなご)のそなたに言うてもわからぬことじゃの すまぬ」

  「・・・でも ちょっとだけわかるような気もしますっ
     私 戦で死んだ人を見ちゃったんです・・・ いっぱい・・・
     もう恐くて恐くて・・・・ そしてすごくかわいそうでした
     敵とか見方とか関係なく みんなかわいそうでした!
     人はあんなふうに殺し合っちゃイカンですよ!」

唯の言葉をうけて こちらに向き直る若君様―――

     唯;((ぎゃっっ))

アシガール10-6

若君  「鐘ヶ江久政の娘と申したな? 名は何と申す」

  「は? あ・・・えーと

     唯;((ぎゃああああっ 名前何だっけえ~~~~っ))

アシガール10-7

若君  「 ここへ  近う参れ 」

【第十一戦へ続く・・・】
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