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☆ココハナ2012年11月号 アシガール第十一戦☆

アシガール11-1




若君 「近う参れ」

若君の言葉に 待ってましたとばかりに着物の裾も気にせず駆け寄る唯・・・

アシガール11-2
  
     唯;((だってだってず――――っと逢いたかったんですから―――!))

若君 「ふくは戦が嫌いか?」

  「へ? そんなの当然じゃないですか
    まともな人なら誰だって嫌いでしょう 戦なんて」

若君 「まともな人か・・・ ふくは面白いことを言うな
    わしも でき得れば戦はさけたい だがこの乱世戦わねば潰されよう
    戦をさけるためには 戦に勝ち 生き抜いて誰よりも強くなるしかない
    また・・・すぐにも戦になろうの」

  「え―――どうして? やっつけたばかりじゃないですか!」

若君 「小垣から敵を追い払っただけのこと 高山がこのままあきらめるはずはない
    おそらく 今頃はもう次の戦のために兵を集めていよう」

     唯;((そうだった・・・ 歴史では高山めが羽木家を滅ぼすんだから
     これで終わるわけないんだ ))

アシガール11-3

     唯;((やっぱり 私 この人を守りたい! 戦があまりにも悲惨で恐ろしかたから
     次の満月で帰ったらもうあきらめようかとも思ったけど・・・
     やっぱり嫌だ!
     この人をあんな場所で あんなふうに死なせるわけにはいかない!!))

若君 「まあ飲め   案ずるな 戦うからにはわしは負けはせん」

  「はい! いただきます!」

アシガール11-4

若君 「若い娘が人前でそのような顔はせぬがよいぞ」

     唯;((しまった! うっかりヘンな顔しちゃった!
      でも まいっか~~ こんなに笑ってもらえれば))



若君の笑い声が奥に控えていた近習たちの耳にも届いた

小平太 「おい」

近習1 「おお 若君じゃの」

小平太 「笑うてござる」

近習1 「これは案の外鐘ヶ江の姫がお気に召したのではないかの」

小平太 「・・・・・いやしかし あれは閨の語らいとは程遠いような・・・大笑いしてござるぞ」


アシガール11-5

     唯;((でも ほっとした 閨っていう言葉からあやしい感じの部屋を想像してたけど
     こんな明るい雰囲気で・・・・))

そのとき部屋を仕切るように掛けられていた簾が風でめくれて 中に枕を二つ並べ置かれて敷かれている布団が目に入る唯・・・

     唯;((ぎゃ!! なんじゃ こりゃァァァ!))

  「いやっ ないわ この布団の敷き方はないわ~~~」とあせる唯

若君 「いかがした?」

アシガール11-7

     唯;((どっ・・・どうしよう・・・怖い! 急にものすごく怖くなった
      なにしろ16年間デートの一回もしたことない・・・なんてレベルの話じゃなくて
      気になる男子のひとりもいなかったわけでっ・・・
      いくら若君様でも無理!   あと 正直なところ 一番の問題は
      この3日間 足軽をやっていたから 体 洗ってない!!))

唯は両手を付いて ズリ、ズリリと体を後退させていく・・・

若君 「ふく?」

  「も もう遅いので き 今日のところはこのへんで・・・そのっ」

と唯は真っ赤になって話す

若君はその場でゴロンと横になり・・・

若君 「ふく よい風じゃ 来てみよ」

  「いやっ・・・ そっ それがしっ めっちゃ汚れてござるしっ・・・」

若君 「たわけ そのように怖がっている女に何もせぬわ」

  「え・・・」

若君 「せっかく来たのだ わしが休むまでここにおれ」

  「あっ ハイ おりますおります」

安心して 唯は若君に近付く

若君 「どうじゃ ふく 風流に歌でも詠じてみぬか」

  「えっ 歌ですかー? 歌は超苦手で・・・ あんまり知ってる曲ってないんですけど・・・
    え―――と・・・ そんじゃ いきますね

    お~~まーきばーはー みーどーり~~ 草ーのうーみー 風ーが吹っくっよ

アシガール11-8
 
    ふ―――んふん 呼っび~~かけるよ わったーしにっ   ホイ!! 

    すみません なんか とっさに こんな歌しか出てこなくて エヘっ」

若君 「・・・いや」


小平太  「若君  今のは・・・? 何かござりましたか?」

若君 「ハハハ 何でもない 下がっておれ 小平太」

小平太  「・・・はっ」

     唯;(( 何やっても 笑われるな―――))



若君 「ふあああっ 眠うなった  わしは休むがふくも来るか?」

  「え!? い・・・いや~~あのお布団はさすがにちょっと・・・」

若君 「まだ わしが怖いか」

アシガール11-9

笑いながら 閨に入っていく若君―――

     唯;((えええ~~ 何その余裕!? どっ・・・どうしよう 腹が決まったらって
      そんなっ・・・ いやっ・・・無理! 無理ですからっ!!))


閨の中から若君の寝息が聞こえてきたので除いて見る唯

     唯;((―――って もう 寝てるし!! ぬううっ・・・ からかわれた!))


その時 唯は あやめさんから 若君が寝られたらすぐそっと出てくるように言われたことを思い出した

     唯;((そーだった! 早く戻らなきゃ あやめさん さぞやハラハラしてるだろ))

寝ている若君に向かって――――

     唯;((若君様・・・ 今度逢えるのは 多分戦の時・・・))

  「でも 大丈夫です! 私っ 絶対守りますからね!!」

そう言って 唯はそっと閨から出て行った・・・

アシガール11-10

【第十二戦へ続く・・・】
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