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☆別マ2013年4月号 ReReハロ#1☆

ReReハロ1






入学して数日
新しい制服のブレザーは 大人っぽくて 袖を通すたび まだ少し


ReReハロ1-2


リリコ「はい! 使ったらちゃんと戻してね!」

  「センキュウ!」

塁(弟)「父さん トイレまだー?」

  「今 非常事態だよ!! ゴロゴロゴロ

リリコ「今日 燃えるゴミの日だから みんなこっちに集めてねー!」

雷(兄)「リリコー コーヒーないんだけど―――」

リリコ「買いおき 上の棚! て いつも
    お父さん 雷兄 食べたら食器水につけといてね!?」

父、雷「あ――――い ←生返事

  「リリちゃん 時間」

リリコ「いってきまーす! バタバタバタ



まとめたゴミを収集場に出すリリコ

リリコ「ふう

ご近所のおばさん「あら リリコちゃん おはよう~~~」

リリコ「おはようございます」


ReReハロ1-3


お母さんはあたしが5歳の時に死んだ
以来 主にあたしが家事をしてるせいで 
まわりからは 大変ね とかえらいね とかよく言われる (今みたいに)



     リリコ;((まぁ 確かに 大変といえば大変だけど――――))


でも もう10年
この生活には とっくに慣れてるのだ



  「じゃね」

リリコ「車 気を付けなよー」

     リリコ;((小さくて手がかかった弟も 今は色々手伝ってくれるようになったし))


むしろ『大変』なのは 家事のことなんかじゃなく―――



そのとき ブッブ―――と車のクラクションが聞こえた

  「リリコ―――」


ReReハロ1-16



お父さんが何を血迷ったか 一年前 脱サラして便利屋を始めてしまったのだ
実績もない便利屋にバンバン依頼などあるわけもなく
当然 家計は赤字の一途 ――――加えて あたしの受験
最近やっと少し起動に乗ってマシになってきたとはいえ
どれだけ神経と貯金を削られたことか!



     リリコ;((しかも どーしてもやりたかったならまだしも 思いつきだし!
           毎日 遊んでるよーにしか見えないし! ムカムカ))


うちが『大変』なのは お母さんが死んじゃったせいなんかじゃない
全部 あの バカ親父のせいだ




通学電車の中――――

     リリコ;((あたしも早く時間つくってバイトしよう・・・  ハァ))

その時 女性がケホケホと咳き込みだした
そばにいた人たちは「カゼかよ」 「マスクしろよ」 などと思いながらササッと女性から離れていった

     咳する女性;((やだ 急にむせて  とまらない~~~~))

The doors on the left side will open. と車内アナウンスが流れた

     リリコ;((あ 降りなきゃ))

ケホケホ咳する女性の前に背中を向けて立っていた男性が 突然クルッと振り返った


ReReハロ1-4


永遠(とわ)「リリちゃん 駅だよ――――!?」

リリコ「あっ うん!」

永遠 「…めずらしいね リリちゃんがボーッとするなんて」

リリコ「いやー なんか さりげない好青年がいてさ―― 見とれてしまった」

永遠 「えっ それって… それって一目惚れ的な…!?」

リリコ「あ 違くて 困ってる人に親切にしてあげてる人がいたんだ
    同い年くらいの男子で そーゆーのめずらしいな――――って
    しかも 周りの人 みんな迷惑そうに知らんぷりだったのにさ―――
    なんか あたし 最近殺伐としてたから 余計ハッとしたっていうか
    心が洗われた気分・・・」

     リリコ;((良い光景をありがとう 好青年―――))


ReReハロ1-5


リリコ「同じ車両にいないから遅刻かと思った」

  「かけこみで… 車両 選んでられなかった そして身動きとれず

リリコ「覚悟してたけど やっぱ激しーよね ラッシュ
    あたしと永遠も少し離れちゃってたよ」


この二人とは中学が一緒
永遠とは小学校からのつきあいで みんな一緒のクラスになれた



永遠 「・・・・・・・・・」

永遠がリリコの顔を心配げにじっと見つめる

リリコ「ん? なんかついてる? 米?ハミガキ粉?

永遠 「リリちゃん… ――― 今何か大変なこととか ある?」

リリコ「? 今のとこ 別に・・・ なんで?」

永遠 「・・・・・・・・・」

  「何か見えたのか?」

永遠 「よくわからないけど ……今 急に… リリちゃんが必死で走ってるのと
    すごく疲れてるのが見えて……  あと少し… 泣いてたみたい―――」

リリコ「―――それ… 予知ってこと?」

永遠 「―――多分・・・」

リリコ「へえ・・・」

  「・・・特に危険ではなさそうだな」

永遠 「リリちゃん! 私 手伝うから!! 何かあったら言ってね!? 一人で悩まないでね!?」

リリコ「うん ありがと!」


永遠は昔から 予知夢を見たり カンの鋭い子だった
多分 あたしは 近いうちに 必死に走って 疲れることになるんだろう――――





学校が終わって下校途中にスーパーで買い物をするリリコ
スーパーの入り口に貼り付けてあるチラシを覗き込む

     リリコ;((う~~ん? 近日中に 必死で走っても買えずにくやし泣きする程の
           お買い得商品はないなぁ?))

家への帰り道でも考えるリリコ

     リリコ;((絶対 セール関連のセンだと思ったんだけど―――
           いや! 遠い方のスーパーとドラッグストアのペーパーもチェックせねば!))

家の前まで着いたら 家の中で電話の鳴ってる音が聞こえた

リリコ「うそ 電話ウチ? 誰もいないの~~~~!?」

あわてて鍵をあけて家に入り電話をとる

リリコ「はいっ!」

矢島「あっ よかったやっと出た! リリコちゃん!? 僕 矢島」

リリコ「あー 矢島さん」

     リリコ;((お父さんと便利屋やってる))


ReReハロ1-6



リリコお父さんっ!!

病室へ駆け込むと 青白い顔でベッドに横たわる父がいた

リリコ「お父さん? ・・・・・・・・ねえ・・・お父さん・・・」

     リリコ;((冷たい  息・・・ してる?))

リリコお父さん! お父さんてば! 目ぇあけてよ!? 死んじゃやだっ!!

父の体をユサユサとゆすり 大声をあげるリリコ―――
すると ちょうど病室の前を通りかかった看護士さんにリリコは押さえ込まれる

看護士「ちょっ やめて下さい 落ち着いて」

リリコお父さん うぉぉぉ~~

看護士「点滴外れちゃうでしょ 寝てるだけです!

リリコ「  」




主治医から父の病状を聞くリリコ

主治医「―――急性腸炎ですね
    24時間対応の便利屋さんだそうで おそらく過労によるものでしょう―――が…
    念の為 検査するのと 脱水症状が激しいので しばらく入院して下さい」


病室へ戻り ベッドで寝ている父を見つめる

     リリコ;((朝から お腹の調子悪いって言ってたのに…  なのに あたし――…))

父が目を覚ました

リリコ「お父さん! 気がついた!?」

  「リリコか・・・?」

リリコ「よかったー もービックリしたよー 急性腸炎だって 入院することになったよ!?
    今 塁が着がえとか持ってきてくれるから」

  「なんじだ・・・・・・」

リリコ「え?」

  「今 何時だ・・・?」

リリコ「え あー… 6時前?」

突然 ガバっと起き上がる父
枕元の棚の上にあるカバンを引き寄せ スマホを出して確認する

リリコちょっと 何メールなんか

  「6時からの周防様の依頼・・・いくんだよ・・・・・・」

リリコ「はぁ!? 何バカ言ってんの 行けるわけないじゃん!
    あたしがキャンセルの電話しとくから」

  「だめだ」

カバンから仕事のジャンパーを出して羽織ろうとする父

リリコ「じゃ じゃ・・・矢島さんに行ってもらお?」

  「あっちも・・・別件 行ってるよ・・・」

ゼェゼェと苦しそうな父

リリコ「だって 無茶だよ! 安静にしてなきゃ――」

  「どけ・・・」

リリコ「お父さ」

点滴の針を引き抜く父

  「どけっ (早い)・(安い)・(安心)!の便利屋サービスなんだよ・・・!
    行かなかったら 信用失っちまうだろうが・・・っ!


リリコ「――――わかった あたしが行く」

  「・・・あ?・・・」

父からジャンパーをひったくり 起き上がっている父をドカッとベッドにたおすリリコ

  「!! テメエ リリコッ 何しやがる・・・ッ!? 病人に・・・っ

リリコ「あたしが この依頼こなしてくるから お父さんはそこで大人しく寝ててっ!!」

父のスマホとジャンパーを持って病室を飛び出すリリコ
廊下にいた看護士に父の点滴のつけ直しを頼む



     リリコ;((便利屋に依頼される仕事の多くは 片付け・ゴミ処理!
           だから この依頼もきっと―――))

スマホを確認するリリコ

     リリコ;((18時 周防様宅――― 隣駅だ
           げ もう6時!  電車待つより このまま走った方が早い!
           家事分野だったら あたしだっていつもやってんだから!))



マンションに到着―――

リリコ「ここだ・・・・・」

ピンポ―――ン

周防 「はい」

インターホン越しに話をするリリコ

リリコ「あっ あの! 遅くなってすみません 早川です!」

周防 「……は? 誰?」

リリコ「? 早川です 6時にご予約受けました―――」

周防 「他の部屋とまちがえてない?」

リリコ「えっ!? ……周防様のお宅では…?」


ReReハロ1-7



ドアを開けてもらう

リリコ「遅くなってすみませんっ! H・Y・Aサービスで・・・」

深々とおじきをした頭をあげると・・・・目の前に立っていた人は―――

リリコあっ…!?


ReReハロ1-8



周防 「まだ 信用してないんだけど
    電話では 業者のおっさんが伺います つってたんだけど?
    アンタ 見るからに未成年だよね」

リリコあっ・・・ あっ あのっ それはですね! 実は・・・

周防 「声が響く 入って」


ReReハロ1-9



     リリコ;((あれ?あれ? この人 あの時の人じゃないの? 別人?))

リリコ「あのですねっ 便利屋やってるのは父なんです!
    今日 父が来るはずだったんですけど 倒れて 入院してしまいまして!
    それで・・・ あたしがかわりに来ました!

周防 「…… 入院?」

リリコ「急性腸炎とかで… 一応念のため 検査もするからって…」

     リリコ;((しばらくってどれくらいだろう 検査の結果もし悪かったらどうなるんだろう))


ReReハロ1-10



周防 「死ぬよ 人はいつか みんな死ぬ」

リリコ「それは・・・ そうですけど・・・ ショボン・・・

周防 「信用するよ 便利屋の娘 ―――で どーする?
    心配で帰りたいなら 依頼キャンセルしてもいいけど」

リリコ「…いえっ やります! やらせて下さい! お願いしますっ!!」

周防 「じゃ こっち 上がって」

リリコ「はい!」

ReReハロ1-11



周防 「全部出して 服はこっち 靴はあっちに」

     リリコ;((片付け来た――――! 読み通り!! これなら得意分野…
          よっしゃああ))

周防 「服は今まで通りに置いてって  1時間くらいでよろしく」

     リリコ;(( ん? ))


ReReハロ1-12



リリコ「―――『ご家族ごと』と『季節ごと』に分けるので良いですか?」

周防 「ご家族? 全部おれのだけど」

     リリコ;((え これ全部1人分の衣類!?))

周防 「こんな狭いマンション家族と一緒なわけないだろ」

     リリコ;((うちの家族全員分より多いじゃん 
           つか うちのアパートより全然広いんですけど!!))

リリコ「これ… 30箱くらいありますよね 1時間じゃちょっと…
    手伝ってもらえればいけるかもですが…」

周防 「ヤダ 業者に依頼したのになんで手伝わなきゃなんないんだよ」

     リリコ;((ごもっとも))

周防 「つっても 代理の素人だっけ… いくら親父が便利屋だからって
    制服の娘(=子供)が来るとか… 信用されないだろフツー イタズラか変なサギかと思った

     リリコ;((そっか… さっきはなんでこんなに疑われるのって思ったけど―――
           子供が来たら 怪しまれて当然だったのかも…))

リリコ「そんなの考えてる余裕ありませんでした…
    そーしないと お父さん 点滴ぶっち切って来る勢いだったんで…」

周防 「それも困るけど」

     リリコ;((あたし お父さんのこと すべてにおいて テキトーでいい加減な人間だと思ってた
           あんなに 受けた依頼に責任感持ってたなんて知らなかった
           ちょっと見直したんだ だから))

リリコ「素人ですけど 出来るだけご満足いただけるよう頑張ります!!
     あっ


ReReハロ1-13



リリコ「今ドキ めずらしい親切な好青年だって感心したのに
    印象だいぶ違くてビックリです!」

     リリコ;((こんな好感度のカケラもない人で!))

周防 「別に―― 親切じゃないし 見覚えある光景だなーと思っただけ
    去年 死んだ母親が よくあーゆー風にむせてたから」

リリコ「え」


  周防 「人はいつか みんな死ぬ」

     リリコ;((―――あ だからさっき あんなこと……))

リリコ「―――うちも…」

周防 「腹 減った…… やっぱ ごはん先にして」

リリコ「えっ ご飯も依頼されてたんですか!?」

周防 「今思いついた  ぐ―――

リリコ「すいません 時間的に急な追加は無理です!」

周防 「ヘーキ ヘーキ」

リリコ「あたし ここで作業してるんで 外で食べてきていただいて大丈夫ですよ」

周防 「コンビニも外食も飽きたんだよ きゅるるぅぅー

リリコ「無理です」

周防 「む・・・ わかった  ぐ―――


ReReハロ1-14



リリコ「こんなもん(NGリスト)買い物終盤に送ってこないで下さいよ!!
    しかも なんですか このスキキライの多さ!! これじゃ 栄養偏りますよ!?」

周防 「別に食べれるけど 今 食べたくない気分だっただけ」

     リリコ;((ただの我儘だった! 入れりゃよかった!))

リリコ「自炊した方が早かったんじゃないですか? 
    めちゃめちゃキッチン用品買い込んであったじゃないですか」

周防 「あー あれな… ウチの家政婦が来るはずだったんだよ
    そんで揃えといたのにダメんなった」

     リリコ;((!? ウチの家政婦って…… お坊ちゃまか! 
           ナルホド 色々納得… とにかく早く終わらして退散しよう―――))

リリコ「じゃ あたし 向こうの作業に戻ります」

リリコの作った食事を1口食べて驚く周防

周防 「―――おまえ… 料理エツコ並みだな」

リリコ「ムッ!? エツコって誰ですか!?」

周防 「うちの家政婦」


ReReハロ1-15



リリコ「――――あ ありがとう……ございます…」

     リリコ;((うそ ほめられた!?))

周防 「そーいえば名前は? おれは 周防 湊」

リリコ「え あっ 早川です 早川 リリコ―――」

     リリコ;((お父さん…… あたしお客さんに喜んでもらえたよ…
           代理 ちゃんと務まってるよね?  来てよかった―――
           今なら 片付けも1時間でできるかも!! うぉぉぉぉ))

周防 「オッケ リリコ  明日からの夕食も楽しみにしてる」

リリコ「はい!  は・・・・ 明・・・?」

周防 「よろしく」

     リリコ;((――――ん!?))

【#2へ続く・・・】

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