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☆ココハナ2013年7月号 アシガール第十九戦☆

アシガール19-1





手違いから側室に招いてしまった 鐘ヶ江の娘、ふきからたびたび文が届く・・・


若君 「待つ歌ばかりじゃ・・・」

若君はげっそりとつぶやいた

小平太「鐘ヶ江の姫より また文でござりますか
    1日に何度も・・・まさに文攻めにござりまするな」

若君 「面白いか 小平太」

小平太「めっそうもござらぬ 若君があまりにお困りのご様子ゆえ心配で心配で」

若君 「もうよい」

小平太「ですがこれはやはり 若君がいけません
    人違いとはいえ ご自分で城へ招かれたのですから 
    お通いにならぬではお気の毒でござりましょう 
    正直に手違いだったと申されてはいかがです?」

若君 「では お前が申せ」

小平太「お断り申し上げます」



成之 「また悲しい歌を読んでおいでか」

ふき 「あ 成之様」

成之 「忠清殿も罪深いお方ですね あなたのように美しい方をお苦しめなさるとは」

ふき 「ま・・・まあ そのような・・・」

成之 「では まだ 忠清殿の御出ではござらぬか?」

ふき 「は・・・はい」

成之 「ああ・・・これは 立ち入ったことを聞きました」

ふき 「いえ・・・」

成之 「・・・・・そう  そうですか  だが お気を落とされるな
    気楽な私とは違い 忠清殿は羽木家の跡取り お忙しいのじゃ
    父上も頼りにされておる    では私はこれで お邪魔いたしました」

ふき 「あ・・・ いえ」



如古坊「何をたくらんでおいでで?」

成之 「これ 如古坊 たくらむなど人聞きの悪いことを申すな」

如古坊「この如古坊にはすべてお見通しですぞ
    若君がどこぞで見初めて城へ迎えられた女 密かにくどいて手なずけておけば
    後々役に立つとお考えなのでござろう?」

成之 「ふん だがどうやら見込み違いのようじゃな 若君様にはあの姫にさして気のないご様子」


アシガール19-6


成之 「お前の話はどうも信じられぬが まあよい  いずれ役に立つこともあるやもしれぬ」

如古坊「いすれとは お気の長いこと 忠清様さえおられねば 羽木家は自分のもの
    そう申されるゆえ わしは寺を捨てて付いて参りましたに」

成之 「たわけ 声が大きい  まああわてるな 急いては事を仕損ずるじゃ
    いずれ必ず機会は来よう」

如古坊「 く く く 」



一方、 厩のわらの上でお昼寝中の唯―――


?? 「これ 唯之助」

  「ふぁ~~~~い 何ですか~~~~?
   厩の掃除ならやりましたけど~~ また馬糞やっちゃったんなら悪丸に言って下さーい」

アシガール19-2


  「あっ・・・あっ 今の馬糞の話はほんの冗談でしからっ うそですからっ
    やだもうっ

若君 「遠乗りにゆく ついて参れ」

  「はい!!

     唯;((やった!! 初デートだ))


アシガール19-5

     唯;((若君様はめっちゃ楽しそうだからいいか))

若君 「良い風じゃの  兄上もお誘いすればよかった」

  「・・・・・あの 成之様ってどんな方ですか?」

若君 「兄上は お気の毒な方じゃ まだ赤児の時に寺へ預けられた
    だが恨みもせず 優しいお人柄に思える 何故聞く?」

  「だって なんだかちょっと性格悪そ・・・
    いえ少し冷た・・・ いえ わかりにくい人に見えたので
    若君様は人が良すぎるから心配なんです」

若君 「・・・そうか それは・・・どうも」


崖の上から 流れる川を見下ろせるとても景色の良い場所に到着―――


  「うわぁ すごい いい眺めですね!! でも 下を見ると目が回りそう~~」

若君 「これ あまり前にでるな 崩れやすい」


言ってるそばから 足元の岩を踏み抜いて あせる唯・・・


若君 「 危ない!! 」


アシガール19-3


  「 ほげぁあああああああ!! 」


ポクポクポクと 若君の馬前で馬を引いての帰り道・・・

     唯;((バ・・・バレたか!? 私 自慢じゃないけど胸はない。
     もともとない上に 陸上やってるし おかげで誰も女と気付かないわけだけど・・・
     とはいえ あれだけ ダイレクトにつかめば 何かしらの手応えはあったんじゃなかろうか・・・
     ど・・・どうなんだ!? 何も言わないけど」

若君 「唯之助」

  「 はいっっつ!! 」

若君 「お前は少し体を鍛錬しろ」

  「は? どうしてですか?」

若君 「腹の肉が余っておるぞ」


がっくりとうなだれる唯・・・


     唯;(( 腹の肉じゃな――――い!! ))

  「はい・・・ 鍛錬します」



若君 「御苦労だった」

そう言って 若君は門の中へと入って行く  そして振り返り唯を見る・・・

  「はい」


城内へ入ると 若君の前に 怖い顔をしたじいが・・・

若君 「じい・・・」

じい 「若君!! また共もつれずに城を出られて!!
   何度申せばおやめくださるのじゃ! この年寄の寿命を縮めるおつもりか!」

若君 「あ――― すまぬすまぬ  それより じい あの唯之助はどこで見つけたのだ?」

じい 「どこでも何も 先の小垣出兵のおり あの小僧の方から追って来たのでござる
   どうしても若君のお側で働かせて欲しいと それはもう粘る粘る」

アシガール19-4


成之 「今のを見たか 如古坊」

如古坊「はあ?」

成之 「ふふ・・・ これは面白い やはりあれは女子(おなご)であったか
   どうあら忠清殿は女子の好みが珍妙じゃ 男のなりをした馬糞くさい足軽娘がお気に召したらしい」

如古坊「へえ? そんなの わしは御免じゃの」

成之 「これは使えるぞ 面白いことになりそうじゃ」

【第二十戦へ続く・・・】
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