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☆ココハナ2014年2月号 アシガール第二十五戦☆

アシガール25-1







アシガール25-2


町人 「わかったか?」

  「なっ… なるほどー でござったかー」

唯は上着のフードで顔を隠しながらそう言ってその場から離れて行く

町人 「これがまことの事なら ゆるせぬ悪党じゃの」

     唯;((ほぎゃァァァァァァ!!指名手配のポスターがはってある―――!!
       あの絵を描いたやつは許さん!!
       どーしよ―― これじゃもう町にはいけないし 梅谷村にも帰れない
       若君様が戻るまで2週間 おふくろ様のところでのんびり待とうと思ってたのに…))

唯は逃げるように山中を走っていた


  「あっ ここは・・・」

     唯;((初めてのデートで若君様が私の胸をさわった思い出の場所だ・・・))

  「いつの間にかこの場所に・・・  若君様~~」

     唯;((まだ満月まで2週間もある 人間って何日ぐらい食べないと死んじゃうのかな…))

アシガール25-3


じい 「申すまでもない 若君のおあとを追わせていただく 邪魔じゃ 失せよ」

  「ダメダメ! 早まっちゃダメ―――!!」

じい 「ここは わしが幼き若君を初めて馬にお乗せしてお連れした場所
    若君のお気に入りの場所じゃ 墓もないゆえここで死ぬる」

  「生きてます! 若君はちゃんと生きてますから!!」

じい 「ええい! 気休めを申すな 放さっしゃい!!」

  「本当なんです! 次ぎの満月の夜に必ず帰って来ます!!
    信じて待って下さい 若君は絶対生きてます!!」



現代では―――

若君 「すまぬ 許せ わしのために大事な娘ごが帰れぬことになって」

頭を下げる若君

若君 「わしが戻らぬことで唯が窮地に立たされておるやもしれぬと思うと自分が許せぬ」

父、尊「・・・・・・・」

  「若君 あの娘は… 唯は大丈夫ですよ」

若君 「何故 そう言いきれる?」

  「そりゃ唯は とりえと言えば走ることだけで… 何も考えてないし…
     勉強はさっぱりだし… あちこちでいろんな失敗やらかして心配ばかりかけられたけど
     小さい頃からどこへ行っても不思議と周りの人たちにかわいがられるんです
     誰かが必ず助けてくれるんですよ だから大丈夫 …多分」

アシガール25-4



戦国時代  黒羽城下 天野邸

信近 「父上!! 何を考えておいでなのじゃ
    手配中の足軽を邸内に匿もうて どうなさるおつもりか!!
    第一 若君がどのにおられるかはわからぬが 満月の夜にお戻りになるなどと…
    かぐや姫ではあるまいし」

     唯;((あ ちょっとうまいこと言ったと思ってる))

じい 「だまらっしゃい どのみちわしは しわ腹かっ切って若君のおあとを追う覚悟じゃ
    半月夢を見て待ってみるのが何故悪い」

信近 「また そのような…  ふーむ これ小平太!
    おまえまでもこの小僧のたわ言を信ずるというか」

小平太「いえ 唯之助を信ずるというわけではござりませぬが
    されど私も七つの歳より幼き若君様にお仕えして参りました
    今さら成之様であれ他の主君持つ気はありませぬゆえ」

信近 「小平太・・・」

  「ぐふっ わかります 私もです! 初めて会った時から若君様しか考えられないんです!
    もうっ みんなで信じて待つしかないでしょ!!」

信近 「は? 何なのじゃお前は! はぁー なんとも気の抜ける小僧じゃの
    いかに高山が阿呆でもこのような者を送り込むとは思えぬわ
    なれど父上 天野の屋敷で手配中の者を匿もうたと知れればただでは済みますまい」

じい 「そのことならば わしに思案がある」


アシガール25-5


下女中部屋―――

  「ふくです よろしくお願いします」

女中1「ああそうかい」

女中2「しっかりの」

女中3「そこの隅が空いておるぞ」

  「あ はい」
    
     唯;((こっちの方が本来の正しい有り方なのに 落ち着かない
      むさいおっさん部屋に慣れすぎたか――― でもまあ 食う寝る所を確保して
      追っ手に見つからずに安心して2週間若君の帰りを待てる
      よっしゃ! やっぱ私って超ラッキーやん))



女中1「ふく! 何をやっておる! 早う洗わねば乾く間がなかろうが!」

  「え――だって―― フンドシじゃん」

     唯;((主な仕事は洗うこと  衣類を洗い 大根を洗い 人参を洗い ごぼうを洗い 芋を洗い
      桶を洗い 鍋を洗い 釜を洗う
      火を起こす ぷぅぅぅー))

女中1「ふく! 何をやっておる! 火が消えそうじゃ!!」

  「はっ…はい  ぷ―― ぷ――」

酸欠のためか 唯はクラッと気絶してしまった――

女中1「だめじゃ この娘は」

女中2「何ひとつまともにできぬ もうお前は門前の馬糞でも片付けてこい」

     唯;((で やっぱり馬糞係だったり こりゃ足軽として戦に出てるほうが楽かも))




―――そして 甘く考えていたら以外と過酷だった2週間が過ぎ いよいよ満月の日がやって来た

     唯;((やっと やっと 若君様が私のもとに帰って来る!!(はず)
      や―――ん なんか緊張する
      こっそり一番風呂にはいって万全の態勢で迎えよう))


そんな時 囲いの向こうの通りから町人の声が聞こえてきた

町人1「あの女子(おなご)は何者かの?」

町人2「唯之助とかいう足軽のおふくろなそうじゃ」

     唯;(( え? ))

唯は裏口から通りへ出た

  「あの――― 今のは何の話ですか?」

町人「あ? 立て札の手配書にあった足軽のおふくろが役人に引かれて 今そこを通ったんじゃ」

  「ええ!? ど――して?」

町人「それは せがれの行方を聞き出すためじゃろう」

  「!! き…聞き出すってどうやって!?」

町人「口を割らねば責められようの 気の毒に 悪党のせがれを持ったばかりに」

  「そんなっ ちょっと どいてどいて!」

唯は駆け出した

アシガール25-6

     唯;((何てこと!! 私のせいだ―――!!))

【第二十六戦へ続く・・・】
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