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☆ココハナ2014年4月号 アシガール第二十七戦☆

アシガール27-1






2ヶ月 一緒に暮らした若君と今度こそ本当にお別れの満月の夜―――


若君 「世話になりました この御恩は忠清 生涯忘れませぬ」


アシガール27-2


  「あなたの大好物のれんこんのはさみ揚げと こっちはアーモンドチョコレート」

  「お母さん 揚げ物のにおいがすごいけど・・・」

若君 「有り難くちょうだいいたす」

  「それから若君 これなんですけど… 実は燃料が残り少なくて
    計算したらあと2回しか使えないみたいなんです」

若君 「二回・・・ というと?」

  「今回若君が向こうへ行って 次に姉がこっちに帰って来たら燃料がなくなってしまうんです」

若君 「・・・つまり?」

  「つまり姉は帰って来たらもう戦国には行けないってことです」

若君 「・・・・・・・・・・」

  「そうなのか  ・・・おい だったら唯はもう帰らんとか言い出すんじゃないか?」

  「うん 十分有り得るわね」


アシガール27-3
        

  「若君 気を付けて」

  「油断するな! 高山に負けるな!」

  「生き抜いてください!」

若君 「はい 必ず」

ヴォォォォォ――――

  「おっ・・・・・お・・・ おお―――っ!! ホントに消えた―――」




戦国時代の満月の夜、吉田城

直家 「あれからはや三十日・・・ 連日 手を尽くしてお探ししておるに
    若君のお行方は杳(よう)として知れず・・・
    若君のお姿のあまりの麗しさに神仏も愛でられて 
    現(うつ)し身のまま天に召されたとしか思えぬ」

吉田城代 千原直家は仏像の前で涙を流しながらひとり話していた

直家 「そのお姿のあまりの麗しさゆえ・・・・・」

若君 「直家」

直家 「はっ」

若君 「着替えたい 着物を持て」

直家 「ははっ ただ今」

若君の声に反射的に答えていた直家だか 遅れて気づく

アシガール27-4


直家 「いったい どこからっ・・・ 今までっ・・・はわわっ   して その奇態なお姿はっ・・・」

若君 「いろいろ驚かせてすまぬ  が話はあとじゃ 急ぎ黒羽城へ戻らねばならぬ
    着物と馬の用意を」

直家 「ははっ ただ今すぐにっ    ・・・あ されど若君
    先日の大雨で吉田橋が流されまいてござる 黒羽城へは迂回せねばなりません
    馬でも半日かかりまするぞ」

そう聞いて驚く若君―――




満月の夜を終えて迎えた朝の黒羽城 
取調べのため唯は取締方2人にひきずられ殿の御前に連れて行かれた

殿  「何じゃ そのぐんなりした小童(こわっぱ)は?」

奉行 「この者がお馬番足軽の唯之助でございます」

殿  「なに? ではこやつが高山方の間者か」

アシガール27-5

取締方「はっ どうやら風邪でも引き込んだらしく 熱で朦朧としておるようです」

殿  「何じゃ なんともあわれな童じゃの 牢から出して帰してやってよいのではないか?」

成之 「お父上様 お待ち下さい」

殿  「成之」

成之 「この者の間の抜けた面にだまされてはなりません
    私は何としても忠清殿のお行方を突き止めようと力を尽くしました」

殿  「おお そうか」

成之 「この唯之助と申す者は 忠清殿が姿を消されたあの夜 ただならぬ様子で吉田城へ入り
    ご寝所に忍び込むのを見た者がおります 
    さらに 高山からの使者と話している所も見られております」

如古坊「拙僧が見ましたぞ」

殿  「ふーむ ならばやはりそうなのか・・・」

成之 「さらにもうひとつ 唯之助は正体を隠して忠清殿に近付いたと思われます」

殿  「それは どういうことじゃ?」

成之 「今 御覧に入れましょう  これ 唯之助の着物をはぎ取れ」

取締方「は? 何故(なにゆえ)?」

成之 「よいから 着物を脱がせよ」

取締方「はぁ・・・」

取締方が唯の着物を脱がせようと 襟首をつかんだとき 外から うお――!!と声が聞こえてきた

殿  「何の騒ぎじゃ!」

家臣 「殿!! 殿―――――!!
    若君殿がっ 忠清様がお戻りにございます

殿  「なっ・・・何?」

アシガール27-6


若君 「おお 今戻った」

殿  「たっ… 忠清ォ」

若君 「父上 忠清 ただ今 戻りました」

殿  「お前・・・ 生きて・・・おったのか・・・」

若君 「ご心配をおかけして申し訳ございません」

殿  「いったい どこにおったのじゃ」

     成之;((生きていた!!))

若君 「実はあの夜 吉田城を密かに出て さる民家にて矢傷を癒しておりました」

殿 「何故 知らせぬ」

アシガール27-7

若君 「 唯! 唯之助!! これはっ・・・ いったい何としたことじゃ!!」

奉行 「は・・・高山と内応し 若君の御命を狙った嫌疑で捕らえました」

若君 「たわけ!! 唯之助の働きでわしはこうして生きておるのじゃ!!」

奉行 「も・・・申し訳ございませんっ」

熱のせいで朦朧としている唯・・・
若君に抱きかかえられると

  「やだ――― 髪べったべたなのに―――」

若君 「・・・まさか このような目に 逢うていようとは・・・ 」

     唯;((これは・・・ 夢か幻か あの世か天国か・・・))

アシガール27-8


じい 「若君ィィええええええ

若君の無事を聞いて じいが涙ながらにころがるような勢いで 唯ごと若君にひしっと抱きついた

     唯;(( じじいの腕の中にいる気もする))

【第二十八戦へ続く・・・】
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