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☆ココハナ2014年8月号 アシガール第三十一戦☆

アシガール31-1







天野邸で唯と別れて黒羽城に戻った若君―――

小平太「若君!! かような時分にいったい何処(いずこ)に行かれてたのです!!
    御寝所におられぬゆえ 宿直(とのい)の者たちが騒いでおりまするぞ」


アシガール31-2


小平太「今はそのような話をしておる場合ではございません
    若君 さ 早う 殿がお待ちでござりまする」





若君 「父上」

殿  「おお 忠清 遅かったの」

若君 「申し訳ございません 何やら早馬が参ったとか」

殿  「小垣城の政秀からじゃ 高山方に入っておる諜者が知らせて参った
    高山は密かに回状を出し兵糧を集めておるそうじゃ」

重臣1 「しかし まさかすぐには攻めて来ますまい」

重臣2 「そうじゃ 先の戦で敗れてからまだ日もたたぬ」

重臣3 「それに ふた月もすれば 雪で退路が断たれるわ」

若君 「・・・・・・・・  いえ 敵の狙いはまさにそこにありましょう われらの油断を突く腹づもり
    おそらく この月の内にも攻め入って来ると考えるべきかと」

殿  「う―――む」

重臣1 「じゃとしても案ずることはない」

重臣2 「そうじゃ! 攻め入ってきたら再び蹴散らすまでじゃ」

若君 「それがいかぬ そのような慢心が命取りになるのじゃ 
    万全の備えで迎え撃たねばならぬ」
    父上 今度(こたび)の戦 高山は何やら企んでおるような気がいたします
    忠清が小垣へ出陣いたします」

     若君;((やはり 避けられぬ運命(さだめ)か))

成之 「おまちくだされ お父上 忠清殿 お願いがござりまする」

殿  「成之?」

若君 「兄上」

成之 「今度(こたび)の小垣への出陣 何とぞこの成之にご命じ下さりませ」

殿  「なに お前が?」

成之 「なにとぞ! 忠清殿にはあれほどの傷を負われ治られたばかり
    皆がお身を案じております」

若君 「かようなお心遣いは無用でござる」

成之 「私も羽木家の男子でござります
    忠清殿には遠く及びませぬが お役に立ちたいと思います
    なにとぞ 小垣への先陣賜りとうござりまする」

殿  「成之・・・」


  



翌日、天野邸の唯は・・・

  「え~~~~ じゃあ また戦になるんですか?」

じい 「うぬ おそらくの」

  「そんなのダメですよ! 今度の戦だけはやめましょうよ!!
    せめて 何とか来年まで延ばせませんか?」

じい 「相手があることじゃ 攻め込ませたら戦うしかあるまい」

     唯;((くそォォォォ! 高山め!! ついこの間の戦で勝ったばっかりだし
       若君のケガも治って無事に戻って来たし 永禄二年もあと2ヶ月だし
       もう大丈夫みたいな気になってたけど 今度の戦が一番危ないじゃない!!))

じい 「何も案ずることはない 兵の数も強さもわれらの方が数段上じゃ
    高山ずれに 敗れるはずがないわ」

     唯;((あ・・・そういえば日本史の木村が))


アシガール31-3



  「それじゃ 若君はまた小垣へ出陣するんですか?」

じい 「ああ いや そのはずじゃったんじゃが 
    成之様がの小垣への先陣を殿にお願い申し上げたのじゃ
    あのお方がかような申し出をなされるとは驚きじゃが 殿はお許しなされた」

     唯;((何それ!? 怪しすぎるでしょ 
       成之のバカは私の若君を殺そうとした黒幕に違いないんだから 絶対何かたくらんでる
       成之は高山の人間と密かにつながっている裏切り者だ
       小垣に出陣した成之が高山軍と手を組んで攻め込んでくればお城はやばい!!
       そうだ! きっとそういうことだ! 若君いいいいいいい!!))



若君  「小平太 兵糧を集まるだけ集め城内の蔵に運ばせよ」

小平太「は・・・? では 若君には籠城も有り得るとのお考えで?」

若君  「いや・・・ なければよいが 備えておくにこしたことはなかろう」

家臣 「若君 文が届いておりまする」

若君  「いや 今は歌を読む気分ではない」

家臣 「いえ 鐘ヶ江の姫ではございません」

若君  「誰からじゃ」

家臣 「わかりませぬ どこぞの小者が持って参ったそうで」

小平太「さては 昨夜お通いなされた女子ではございませぬか?」

若君  「・・・・・・・・」

若君は文を受け取って読んでみると・・・


アシガール31-6


     唯;((若君 忙しそうだけど  今夜来てくれるといいけど・・・
       あっ もちろん成之のことを早く話さなきゃいけないからだよ  まっ 一応髪洗っとこ))

?? 「おうい 唯之助」

  「はい?」

唯が声がした方へ振り向くと またもや 如古坊の手剣が唯の腹に・・・

     唯;((!?  げっ・・・ ま・・・また))





如古坊「成之様 唯之助めを やっとのこと捕らえて参りました」


アシガール31-4


如古坊「なんと 成之様はこの男女に惚れられたいのでござるか?」

成之 「たわけたことを申すな こやつは色々と知り過ぎておる
    あれこれ喋られては 今後のはかりごとの邪魔になるやもしれぬ
    私に惚れて言いなりになれば 何の心配もいらぬであろうが」

成之は媚薬を唯の口へと流し入れた

成之 「それで? この後どうなるのじゃ?」

如古坊「目が覚めて 最初に見た人にコロリと参って惚れ狂いまする」

成之 「なるほど 目が覚めた時に 目の前におればよいのじゃな」

如古坊「さすれば唯之助は愛しい若君のことなどきれいさっぱり忘れて
    成之様に惚れ狂うというわけでござるよ」

成之 「それは 忠清殿も多少お淋しいかもしれぬの ククク」

如古坊「・・・・・・・・しかし よう眠りますの」




アシガール31-5

若君 「・・・・・・・・」


【第三十二戦へ続く・・・】
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