スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆ココハナ2014年11月号 アシガール三十三戦☆

アシガール33-1





若君 「兄上」

成之 「これはこれは 若君様 御自ら咎人を召し捕らえに参られたか
    それとも 問答無用にこの場で斬り捨てられるか
    如古坊めが 昨夜のうちに城から逃げ出したようじゃ 
    高山と内応した我が謀り事のすべて口を割ったのであろうな」

若君 「――――はい  ですが 今日は兄上に頼みがあって参りました」

成之 「ほう… 何でござりましょう?」

若君 「此度(こたび)の戦 小垣への先陣の役目
    この忠清に務めさせていただきたい」

成之 「ふん 何を今さら  もはや父上が先陣を裏切り者の私にお任せになるはずなかろう」



アシガール33-2


成之 「何を馬鹿なっ… そのようなたわ言っ 私が信ずるわけなかろう! 何のつもりじゃ!」

若君 「・・・・・ともかく 忠清出陣いたします どうか この城と父上をお頼み申します では…」

成之 「待たれよ! 何故(なにゆえ)じゃ! 何故そのようなことを申される!」

若君 「・・・・・ 夢を見ました」

成之 「夢…?」

若君 「戦のない泰平の世の… 親子 兄弟がむつまじく暮らす後(のち)の世の夢でござる
    もう 戦をしとうはないのです 兵を死なすのも 敵を滅ぼすのも嫌でござる
    此度の出陣を最後にすること 心に決めております
    この乱世 戦に出ぬ大将など無用でござろう」




唯は 城下の市場の猿楽小屋にやってきた

あやめ「唯之助! おやまあ 久しぶりだねえ」

  「ご無沙汰っス あやめさん」

あやめ「相変わらず 男のなりなんだね」

  「実はそのことでお願いしたいことがあるんですよー」



あやめええ!? 今宵 若君様と逢瀬!? あんたいつの間にそんなことにっ…
    見かけによらず やるじゃないか  何とかの一念ってやつだね」

  「えへへへへ」

あやめ「それでまた 女子(おなご)の着物で装いたいんだね よしわかった あたしにまかせな」



アシガール33-3


あやめ「膝は合わせて! 内股はきっちり閉じておくんだよ!」

  「うう~~~~っ  はい~~~~」

あやめ「開くのは若君が開けとおっしゃった時だけでいいのさ」

  「はい~~~~~」 と答えるものの言葉の意味を理解してあわてる唯

    「うああああああ!!  そういうの聞きたくない~~」

あやめ「何言ってんだい しっかりやんな 側室より先に男子を産んじまやいいのさ」

     唯;(( つっ・・・ついて行けん))




  「内股きっちり 内股きっちり」

     唯;((開くのは若君が・・・))

若君 「唯」



アシガール33-4


若君 「人目についてはやっかいじゃ 峠まで駆けよう」

  「はい!」

唯はいつものように馬のくつわを取って走り出した

若君 「・・・・・ 待て待て これではあまりに様にならぬ」

  「え?」


アシガール33-5


     唯;((こっ これこそが白馬に乗った王子様が姫を迎えに来てくれるっ ちゅーやつだ!!))

  「あっ… ご…ごめんねー 吹雪~~ 重いでしょ――」

若君 「唯 此度の戦 わしが先陣を務めることになった 再び小垣へ出陣する」

驚く唯――

若君 「案ずるな わしはこの戦 必ず敵を止めて守り通す
    生きて新年を迎え運命を変えてみせるぞ
    わしが歴史を変えることができたかどうか お前も先の世で見ていてくれ」

  「へ? 何言ってるんですかー 私も一緒に戦に行くんですからね
    私は若君の警固番の林勝馬ですから」

若君 「・・・・・ああ そうであったの」

  「私 取り得は走ることだけですけど ヤバい時は若君を背負ってでもどこまでも逃げます
    絶対若君を守ってみせます そのために来たんですから」

若君 「・・・そうか 心強いの」


    「月が高くなった そろそろ行かねばなるまい」


先に馬から下りた若君が 唯を抱きかかえて馬から下ろす


アシガール33-6


切なげに唯をじっと見つめる若君

  「何か・・・ 変ですね?」

若君 「いや・・・ 戻って来るときは今度こそ腹を決めて参れよ」

  「・・・・・えっ」

     唯;((またっ そんなこと言って!!))

若君 「さあ もう行け わしはここで待っておる
    ご父母と尊 じいにも くれぐれもよろしゅう伝えてくれ」

  「はい・・・じい?」

若君 「そうじゃ これを」

若君は文(ふみ)を唯へ渡した

  「え? 何でか これ? お手紙?」

唯は開いて見ようとする

若君 「あ その文は むこうへ帰ってから開くのじゃ」

     唯;((はっ ラブレターだ!! 絶対!!  シャッ))

  「それじゃ ちょっくら行ってきます」

何も知らない唯はためらうことなく 懐剣を抜いた

若君 「唯っ この世に わしの前に来てくれたこと 心より礼を申す
    お前のことは生涯忘れぬ」

  「えっそんな まるでもう二度と会えないようなこと言って・・・
    3分もしないうちに戻ってくるんですよ 私の方は30日も会えないんですけど・・・」

若君 「そうであったの」

  「あの・・・若君様 今度戻って来たら・・・



アシガール33-8
アシガール33-7

【第三十四戦へ続く・・・】
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

amazon
admax
プロフィール

まさみん

Author:まさみん
当ブログ画像の複製・転載は禁じます。(ここからの拡散を防ぐために・・・)

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
他のブログ
ポチポチッとお願いします

FC2Blog Ranking

ご訪問者数
RSSリンクの表示
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。