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☆ココハナ2014年12月号 アシガール第三十四戦☆

アシガール34-1







  「あの・・・ 若君様  今度戻ってきたら もう実家へは帰れなくなるわけで
    その時は…腹を決めるし……てゆーか す…すでに もう 決まってるってゆーか
    きゃ 言っちゃったー!! あっ でもその時はあの女…じゃなくて
    鐘ヶ江の姫とはきっちり別れてくださらないとっ だいたい若君はあの女をどう思って・・・



タイムマシーンで現代へ戻った唯だが 家族は和服姿でぶつぶつ言っている女性が誰だかわからず・・・・

  「誰!?」

  「お姉ちゃん…今度は誰を送り込んできたんだ…」

家族の話声が聞こえてやっと戻って来たことに気づく唯

  「え? あっ・・・ ただいま!」

  「唯!!」

  「お姉ちゃん!! なに そのかっこー」

  「へっへっへ かわいかろう?」

  「おう なかなか似合っているぞ!」

  「・・・とにかく 帰って来てくれてよかった・・・・」

  「あっ でもお父さんお母さん 来月行ったらもうこっちには帰れなくなるけど
    どーしても 若君と一緒にいたいの!! 行かせて!!」

  「・・・え? 来月って・・・ 何言ってんの? 来月はもう行けないんだよ
    今回が最後だったんだ」

  「は?」

  「もう今ので燃料からっぽだよ」

  「・・・え?」

  「あと一回しか使えないって若君にはちゃんと説明したのに・・・
    若君にそのこと聞かなかったの?」

  「はあ!?」

  「若君・・・勘違いしてたんじゃないのか?」

  「・・・いや 多分・・・ そうじゃなくて」

その時唯は懐の手紙を思い出した

  「あっ ・・・これ」

  「何それ?」

  「て…手紙… たった今 若君からもらった…」


アシガール34-2


  「あら 本当全然わからないわ」

  「いや俺はムリムリ」

  「僕も こーゆーのは苦手で・・・」



隣のじい「私が読んであげようか?」

  「あ! 隣の口うるさいじじ・・・・」

  「お隣の向坂先生!」

隣のじい「こう見えても私はT大文学部の名誉教授 専門は日本古典文学だ」

  「・・・とゆーか 若君のこと・・・ご存知なんですか?」

隣のじい「いや 若君にお聞きしたわけではないが」


アシガール34-6


隣のじい「まさかと思いながらも この方は羽木忠清その人ではないかという思いが頭を離れなくてね」

  「あ! じい!! じいね!! 読んで!じいっ 早く!じいっ」

隣のじい「わかった わかった 
     いかんがはせむ あだごともうし そろうじょう ごようじゃあるべくそろ」

  「じいっ 訳して! 現代語訳!! 早く!!」

じいの頭をゆさぶって頼む唯

隣のじい「わがっ・・・った・・・・・


     嘘を言ったこと すまないと思う 許して欲しい
 
     本心を言えば 私はあなたに ずっと側に居て欲しい
  
     だが 両親 弟が心配して あなたが無事に帰るのを待っている

     そして 平和なその世界で生きる方が あなたにとってはるかに安全で幸福だ

     私のために 命がけで働いてくれたこと 深く感謝する

     あなたの心を無にせぬように 私も必ず生き抜こう 見ていてくれ

     唯へ
                                  羽木九八郎忠清  」


父、母「・・・・・・・・」

  「・・・やっぱり  若君は知ってて嘘を言ったんだ…
    あと一回だと知ったらお姉ちゃんが帰らないと思ったから…
    絶対無事に帰すって僕たちに約束したから……」

     
アシガール34-3


  「うそっ・・・ うそオオオオオオ! いやだあああああ!

     唯;((そんなっ・・・ もう会えないの? そんなの・・・ひどい! 若君ひどいよ!!))

  「そうだ! 唯!! お父さんが昔読んだタイムスリップの小説の話だけど
    それでは 現代に帰ったヒロインが恋人の生まれ変わりに出会い結ばれるという
    ハッピーエンドだった  どうだ?」

  「生まれ変わりなんてイヤだああああ! 若君本人でなきゃ絶対だめええええ!」

  「だめか・・・」

  「当たり前じゃない! 生まれ変わりなんてありえないでしょ!」

隣のじい「そう・・・若君のような方は二人といるはずなし」

  「あなたもっ 余計なこと言うな!」




若君の写真を見ながらベッドで泣く唯

  「若君・・・ 会いたいっ・・・ 本当にここにいたんです・・・よね」

     唯;((これから何を目標に生きていけばいいんだろ・・・))

  「・・・あ? 金メダル・・・の写真がない・・・?」

唯はチェストの上の写真たてに写真が入っていないことに気づいた





翌日の学校――― 教室に入る唯

友達3人「 唯ィ!!! 」

  「おはよう」

友達1「おはよーじゃないよ!!」

友達2「あんたどーしたのよ!? 死んだかと思った!!」

友達3「丈夫なだけが取り柄のあんたが体調不良とかで一ヶ月も休むなんて!!」

友達1「体調不良って何!?」

友達2「あたしら ものすごく心配したんだよ! 
    ケータイも出ないし! 一言 連絡くれてもいーじゃん!」

友達1「お母さんに聞いたら 空気のきれいな所で療養してるって
    なにその病弱な美少女みたいな状況!」

  「・・・うん ごめんね」

友達3人「・・・・・・・」

友達3「なんか・・・ しおらしい・・・ 本当に病気だったんだね・・・」

友達1「あっ 唯! あんたの席そこじゃないよ 席がえあったの
    窓側の一番うしろ いなかったから
    それから 隣の席 知らない人だよ  高木君って 唯が休んでる間に来た転校生」

  「へ~~」

     唯;((浦島太郎だな))

友達3「ちょっと・・・ かっこいいよ 他のクラスの女子も見に来たりしてさ」

友達2「性格もよさそう 優しいし話やすい」

  「へ~~  ふ~~~~ん」

友達1「ま――あの子に言ってもね―― どーでもいーんだろーね――」

友達3「少し変わったかと思ったんだけど 目が完全に死んでるよ・・・」




?? 「速川さん  速川さん」

隣から呼ぶ唯を呼ぶ声―――


アシガール34-4


  「・・・ああ これは こちらこそよろしく」

唯は丁寧に手をついて頭を下げる

高木 「え・・・いや こちらこそ   ねえ 速川さん
    この前の総体で100メートル走 大会新で優勝した人でしょ?」

  「・・・え? ああ うん」

高木 「やっぱり! 俺 見てたんだ 君すごいよね ぶっちぎりだったでしょ」

  「ああ うん」



放課後―――

男子 「高木くーん 帰りどっか遊びに行かない?」

高木 「あ―― うん いーよ」

女子 「亀田ー どこ行くの? あたしらも行ってい?」

高木 「早川さんも行かない?」

  「部活行くんで」

高木 「あ そーかー」

友達1「唯! 部活ってあんた病み上がりでしょーが!」

  「・・・もう大丈夫」

唯を見ている高木君

男子 「なに高木くん 速川がいいの? アレが好み?」

高木 「え・・・と 俺さ―― 昔からなんでか 足の速いコが気になるんだよねー」

男子 「へっえ~~ マジで? 足の速さで選ぶって馬じゃねーんだから ハハハ」

     唯;((たわけ 私は一生 若君を忘れないのじゃ))


黒羽城跡にきた唯

     唯;((ああ さっさと腹を決めていれば もしかして今頃は若君の子を身籠っており
       夏頃には男子出産 世継の九八郎を立派に育てることだけを考えて
       生きていけるかな・・・
       やっぱダメだ… 息子が10人いたって 若君がいなきゃ  ダメだ・・・・・」

高木 「あれ?  部活じゃなかったんですか――  サボったな」

  「あ・・・ え……とアレだ ほら…」

高木 「高木です

  「高木 どーしてここに? 家この近くなの?」

高木 「いや 違うけど つけて来たわけじゃないよ  なんかここ好きなんだ
    引っ越して来た日に車の中から見て すごく気に入って 自分でも不思議なんだけど
    ほとんど毎日遠回りしてここ通って帰るんだ」


アシガール34-5


     唯;((こいつが若君の生まれ変わり!? 若君こんなんなっちゃったの!?))

【第三十五戦へ続く・・・】
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