スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

☆ココハナ2015年4月号 アシガール第三十八戦☆

アシガール38-1
(ネタバレになります まだ知りたくない方はここでページを閉じてくださいネ)






阿湖姫「松丸義秀が娘 阿湖にござります いく久しく よろしゅうお願いいたしまする」

黒羽城―― 殿と忠清の御前で深々と頭を下げる阿湖姫

若君 「羽木忠清じゃ 遠路よう参られた よろしゅう頼む」

面を上げた阿湖姫が 若君の顔を見て目元を赤く染めた

阿湖姫「はい・・・」

殿  「おお これはこれは 阿湖姫は海道一の手弱女じゃ  のう 忠清」

若君 「はい」

家臣 「まことに 麗しゅうござります 似合いの夫婦(めおと)になられましょう」






そのころ 天野邸では―――

おふくろ様「昨年 暮れの戦では 若君様のお働きは それは お見事でした
     高山軍は一度 陣を退いたのじゃ  高山領は雪が多く補給路が絶たれるゆえ
     冬の間は戦はすまいと誰もが思いましたが 若君様おひとり
     必ず年内に攻めて来ると申されて 小垣の陣を解かれませんでした
     そのお言葉どおり 高山軍は二度にわたり 奇襲をかけて来たのじゃ
     国境(くにざかい)を守れたのは 若君様の御明察あったればこそ
     あのおり 陣を退いておったら 今頃 羽木家は滅びておったやもしれぬ」
 
  「そーだったの」

     唯;((やっぱり 若君が歴史を変えたんだね!))

おふくろ様「そこへ 松丸家より再度の縁組の文が参った
     一度は裏切った松丸家  反対する声も多かった
     若君様もお気の進まぬご様子であられたそうじゃ」

  「えっ そーなの?」

おふくろ様「されど 羽木家は北の野上衆 西の高山に挟まれておる
     松丸を敵に回せば三方を敵に囲まれることになる
     それゆえ若君様はこの縁組をお受けになったのじゃ  ご婚礼は明後日
     唯之助  お前がどれほど若君様をお慕いし 命がけでお守りしたかよう存じておる
     また 有難きことに 若君様もまたお前を大事と思うてくださるようじゃ   なれど・・・」


アシガール38-3


     唯;((知らない!! 
        ・・・・・・とは言えないよ もうここには大切な人がいっぱいできちゃって・・・))

  「そんなのひどいよぉ~~~~~」 唯は泣きながら言った

おふくろ様「唯之助・・・」



おふくろ様「え 梅谷村へ行くのですか?」

  「だって 一ヶ月は家にも帰れないし かといって
    婚礼のお祝いムードの中 ここにいるのは辛すぎるし」

おふくろ様「・・・そうか  しかし一人で暮らしてゆけるかえ」

  「ほら 子供のいないお人好しの六助夫婦に泣きついて 毎日ご飯食べさせてもらいます」

おふくろ様「・・・・・お前は   畑の手伝いをするのですよ!」





梅谷村への道をテクテクと歩いている唯―――

     唯;(( 若君が結婚・・・))

唯は道からそれて川沿いの草むらへ入って行ってそこへ座る

     唯;((まさか こんなことになるとは・・・ でも やっぱり若君をあきらめるなんてできない
        ――てことはいよいよ側室になるしかないか  側室女子高生って私くらいだろ・・・))

その時 唯が今まで歩いて来た道から パカパカと馬の足音が聞こえてきた

     唯;(( 馬? ))

唯が振り返って見ると それは 若君が乗る吹雪の足音だった

  「わわっっ 若君ィィィ!!!

若君は 呼ぶ声に馬を止めた

アシガール38-4


若君 「阿湖姫」

そこに 乗馬姿の阿湖姫がいた

若君 「いかがなされた?」

阿湖姫「若君様が遠乗りに出られたと聞いて 追って来てしまいました お会いできてよかった」

若君 「しかし ずい分乗馬が達者でござるの」

阿湖姫「はいっ 幼い頃より兄達と外を駆け回る方が好きでございました
    母からは はしたないとよう叱られましたが」

若君 「ハハ・・・ さようか」


アシガール38-5


若君 「戻ろう」

阿湖姫「はい!」

川沿いの草むらの中で 話の一部始終を聞いていた唯・・・

  「何・・・あれ  めっちゃ お似合いのカップルじゃん」 大粒の涙をこぼしながら言った




城への帰り道の二人―――

若君 「そういえば 昨晩は高山の剣客に襲われたとか?」


アシガール38-6


阿湖姫「この辺りの百姓の男子(おのこ)かと思いまするが
    おそらく十四ほどでたいそう大きな目をしておりました 
    男子にしては 手足の白くて細い・・・    若君様? いかがなされました?」

若君 「・・・・・・・・・ いや」

そこへ早馬が・・・

松丸家家臣姫様―――!!  おお 忠清様も ご一緒にござりましたか」

阿湖姫「いかがしたのじゃ」

松丸家家臣「いかがも何もありませぬ! お一人で城を出られるなどもってのほかにござりまするぞ!!」

若君 「よい所に来た その方 姫を城までお送りせよ」

松丸家家臣「は!」

若君は道を引き返して行った

阿湖姫「あ・・・若君様?」


一方 唯の方は・・・

  「ひっ  ぐすっ  ずっ・・・   はああああ~~~~」 草むらの中で泣いていた
    「一ヶ月 梅谷村にいよう」

リュックをズルズルと引きずりながら 草むらを這っていく

  「松丸阿湖もさー も少し ぶさいくでやな女ならよかったのに・・・
    ・・・・・・ いやいや それじゃ 若君が不幸になるか~~」


アシガール38-7


  「の゛え゛え゛え゛え゛!!! 若君ィ!?
    わ・・・ 若君っ 会いたかっ」

若君 「何をしておる」

     唯;(( え・・・))

若君 「なにゆえ 戻って参った!!」

  「えっ・・・ だって・・・ それは・・・」

     唯;((怒ってる めっちゃ 怒ってる  私が 縁談 ぶち壊しに来たから!?
        結婚するのに 邪魔だから!?))

  「ご・・・ごめん な・・・さい」

若君 「わしが どのような思いでお前を帰したと――――」


アシガール38-8


アシガール38-9

【第三十九戦へ続く・・・】
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

amazon
admax
プロフィール

まさみん

Author:まさみん
当ブログ画像の複製・転載は禁じます。(ここからの拡散を防ぐために・・・)

カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
最新記事
カテゴリ
最新コメント
月別アーカイブ
他のブログ
ポチポチッとお願いします

FC2Blog Ranking

ご訪問者数
RSSリンクの表示
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。