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☆ココハナ2015年5月号 アシガール第三十九戦☆

アシガール39-1
(ネタバレになります まだ知りたくない方はここでページを閉じてくださいネ)





若君 「いったい 如何(いか)にして戻って参った 再び往き来できるようになったのか」

唯は若君にぎゅうぅっと抱きついたまま

  「むううん 尊は2回って言ってたから あと1回です むむう――ん」

若君 「そうか・・・ では 帰れるのじゃな」

若君の言葉にはっとする唯

  「若君!! 今 またどうやって私を帰そうかなって思ったでしょ!!」

若君 「・・・いや」

唯は懐剣を手に持って走り出した

若君 「唯!

  「そりゃあああ!! てぇぇぇ!!

掛け声とともに唯は 川へ向かって懐剣を投げてしまった


アシガール39-2


  「いいんです! 」

川へ取りに行こうとする若君の手をとって引き止める唯

  「私 決めてたんです! 今度 若君に会えたら もう あっちには帰らないって!
    ずっと若君の側にいるって!  会えなくなるのは もう二度と嫌だからっ」

若君 「されど・・・」

  「わかってます!」


アシガール39-3


     若君;((今 自分で言(ゆ)うたの))

     唯;((今 自分でいっちゃったよ))

  「だって・・・あの  気のせい…かもしれないけど
    そこそこかわいくて わりといい子っぽいですよね? 」

若君 「・・・・・・・   何の話じゃ?」

  「松丸阿湖・・・姫ですよ」


アシガール39-4


  「え?・・・・

若君 「おそらく 松丸家より断って来よう」

  「ええ? そんな馬鹿なっ」

若君 「そのはずじゃ」

唯の頬へ手を添える若君

若君 「それに お前がこれほどの覚悟で戻ったからには
    他の者を娶(めと)ろうとは思わぬ」

  「・・・え?」


アシガール39-5



小平太若君! 何処(いずこ)におわしまする!?」

  「ホギャアアア!! 小平太だ!!


アシガール39-6


小平太「若君! そちらにござりましたか  や? 唯之助ではないか!」

若君の手をかりて川から上げてもらう唯・・・

小平太「お前 戻っておったのか して まだ寒いのに何をしておるのじゃ 阿呆め!」

     唯;((ファーストキス・・・・・・・・・ おのれ 小平太おのれ))

小平太「お前はいったい一言の挨拶もなく 今までどこに」

若君 「小平太! 用があるなら 早(はよ)う申せ」

小平太「殿がお呼びでござる 急ぎ城へお戻り下されませ」

若君 「何かあったか?」

小平太「松丸家の世話役 石倉殿が参られまして
    明日(みょうじつ)のご婚礼 見合わせたいと申されております」

     唯;((へ!? みあわせるって・・・ 中止ってこと? 延期ってこと?))

若君 「ハハハ やはりそうか」

小平太「お笑いになっておる場合ではござりません ともかく 早う ご帰城を」

若君 「わかった」


アシガール39-7


若君 「天野の屋敷へ戻り ゆるりと待っておれ」

  「はい・・・」

小平太「とんでもござらぬ!! 若君は唯之助めにことさら甘(あも)うござる!
    こやつも図に乗りおって いきなり出奔するわ また いきなり戻るわ勝手ばかりしおって
    ゆるりなど させてやることはござりません」

     唯;((うるせえ 小平太うるせえ))

小平太「馬番に戻って 厩の掃除でもして働け!!」

若君達は馬に乗って行ってしまった

  「なんか・・・ 怒濤の展開で 何が何やら  とりあえず 天野の屋敷に戻ろ
    うわ――― でも おふくろ様に叱られるかも―― 『そこに座りなされ』ちゅーてね
    『どの面さげて帰って来たんかーい』ちゅーてね」

     唯;((あれ? え―――と そういえば さっきの若君のセリフって))


アシガール39-8





天野邸へもどった唯―――

  「えへ ただいま」

おふくろ様「唯之助 お前はっ・・・ あれほど申したにっ 若君様に会いに行ったのかえ!?」

  「違います 違います! 道で偶然会ったんです! 仏様のお導きです! 運命です!」



おふくろ様「では 松丸家の方から婚礼を見合わせると?」

  「そう言ってましたよ 小平太が」

おふくろ様「いったいそれは 何故(なにゆえ)あってのことじゃ」

  「さあ それは私にもわからないんですけど」


アシガール39-9


おふくろ様「お前はっ あからさまに嬉しげな顔をしてはなりません!!」




お城の阿湖姫のほうは・・・

阿湖姫「え・・・ 明日の婚礼を取り止めると申すか 何故じゃ?」

侍女 「石倉殿 どういうことじゃ」

石倉 「それが この羽木城内にて 大変な噂を耳にいたしました
    忠清様には 羽木家 家督をお継ぎになる気はなく
    以前より 兄の成之様に譲りたいと申されておるそうにございます」

阿湖姫「まあ」

侍女 「兄上がおられるのか」

石倉 「兄上と申されても母方の身分が低く 寺にて育てられた方だそうにござる
    それゆえ 父上の忠高様はじめ 重臣らもみな反対しておられるそうで」
     
侍女 「ならば 案ずることはありますまい」

石倉 「いや されど 忠清様のご意志は固く何としても成之様に跡目をと申されておる」

阿湖姫「よいではないか 兄上様がおられるなら その方が 家督をお継ぎになるが道理じゃ
    私は 構いません」

侍女 「何を申されます!」

石倉 「とんでもございません!! 
    家督を継がれぬ若君との縁組なぞ 意味のないものでござる」


アシガール39-10


侍女 「それは無論 婚礼は取り止め 帰らねばなりません」

石倉 「羽木家との盟約も破れることになりますかと」

阿湖姫「そんな・・・」

侍女 「それにしても 今になって何ということでございましょう」

石倉 「まさかこのようなことは… 忠清様が跡目を継がれること疑いもいたしませんでしたゆえ」

     阿湖姫;(( 忠清様・・・ ))





馬番組頭「唯之助!!」

  「ど―――も お久しぶりー  みんな 相変わらずむさいっスね――」

馬番組頭「やかましいわ それよりお前 煩悩を断つために出家したのではなかったのか?」

馬番 「なんの 年増の女房の尻に敷かれておると聞いたぞ」

  「だいたい その2つの説が広まってるようですね」

馬番組頭「早速 馬糞を集めろ」

  「え~~~~~」

馬番組頭「ん?」

人の気配がして組頭が振り返ると・・・

馬番組頭「これは 阿湖姫様」

阿湖姫「昨日は世話をかけました」

馬番組頭「ご乗場は もうなりませんぞ 昨日 姫に馬をお貸ししたことで
     石倉様にひどくお叱りを受けました」

阿湖姫「それは すまぬことであった
    わかっております 今日は 馬を見に参っただけじゃ」

阿湖姫の登場であわてた唯がそぉーっと立ち去ろうとしたら・・・

阿湖姫「あ! そこの者 唯之助殿ではござらぬか?  おお やはりそうじゃ
    では こなた 羽木様のご家中でありましたか」

  「い いや―― まあ・・・」

阿湖姫「会えて嬉しい もう一度 会(お)うて礼を申したかったのじゃ」

  「いえ いえいえ もうそんなっ」

     唯;((こ こっちはできればもう会いたくなかったのに))

阿湖姫「組頭殿 この唯之助 阿湖が元へ連れて参っても構いませぬか?」

馬番組頭「は? こやつをですか?」

     唯;((ええ――!! どーしてよ!?))

阿湖姫「命の恩人じゃ 礼もしたいし 話し相手になって欲しい」

  「それがし 馬糞運びがござればっ」

馬番組頭「一向に構いません こやつ ここにおってもたいして役には立ちませぬゆえ」

侍女 「どうぞ おいでくだされ 姫様はご婚礼が日延べとなり気が塞いでおられるのじゃ
    面白い話などで お慰めして差し上げてくだされ」

     唯;((なんで私が))

【第四十戦へ続く・・・】
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