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☆YOU2013年10月号 高台家の人々第7章☆

高台家7-1










高台家7-2


     光正;((なるべく他人と深く関わらないようにして生きてきた  精神的に
         人間には様々な感情があって 誰の中にも善と悪がある
         理解はしていても好きな人だと落胆はするし 
         口には出さない相手の本心に振り回されることもある

         ――― それに
         こちらだけ相手の心が読めるというのはずるいようで後ろめたい気がする
         そのことを知ったら おそらく誰も近付いては来ないだろう

         平野木絵は不思議な人だ 
         最初は 突然沸いて出てくる妄想がとにかく面白くて気に入った
         そして 嫌なことがあったときそれが怒りや憎しみになる前に
         バカバカしい笑い話しにすることがわかった そういう所がすごいと思うし
         一緒にいて あれほど不安を感じない人は初めてだ
     
         だからこそ 彼女に何も言わずにこのまま付き合っていいんだろうかと思うんだ))


     茂子;((あっさり 言えばいいじゃん))

     和正;((別に 言わなくていいんじゃ?))

     茂子;((だいたいあの人 もう うっすら気づいてるでしょ))

     光正;((それは でも妄想のひとつみたいなもので 実際にそんな人間がいるって
         信じてるわけじゃないよ))

     和正;((そう? だけど まぁ あの人は あんま気にしないんじゃない?))

     茂子;((そーね―― 木絵さんは大丈夫じゃない?))


高台家7-3





会社にて―――

光正 「今日も残業になりそうなんだ」

木絵 「あ そうなの」

光正 「ごめん 今週いっぱい時間が取れないかもしれない」

木絵 「うん わかった」

     木絵;((光正さん すっと忙しい 疲れてるから 最近ちょっと元気がないのかな
         時々 考え込んでるみたいで 気になる・・・))

光正 「いや 実は―― 君に話したいことがあるんだけど」

木絵 「え? 何?」

光正 「それは・・・ 今度ゆっくりした時に」

木絵 「そう」

     木絵;(( 何? ))




その日の夜 木絵と阿部の食事中・・・

阿部 「そりゃ あーた 絶対プロポーズだわ 

木絵 「え―――!? いえっ いえいえ それはないと思います!」

阿部 「絶対そーよ」

木絵 「いえっ そういう言い方じゃなかったんです 
    何か…言いにくいことみたいな感じがしたんです  聞くのがちょっと怖いみたいな…」

阿部 「また―― 何でそう暗い方にばかり考えるかなー うまくいってるんでしょ?」

木絵 「え・・・・・ と まぁ」

阿部 「なによ じゃあ いーじゃん 忙しくて疲れてるだけじゃない? 
    今 企画の方は大変そうだし  今もまだ残業やってんでしょ?」




同じ頃 会社で残業をしていた光正は・・・

社員達「お疲れ様―――」

社員1「思ったより早く終わりましたね」

社員2「うん あ―― 腹減った」

     光正;((待っててもらってもよかったな))

浅野 「あら 高台さん 残業ですか?」


高台家7-4


     浅野;((うそだけど 高台さんを待ってたんだけど))

光正 「じゃあ」

浅野 「あっ そーだ! 高台さん! 
    近くに素敵なワインの店ができたの知ってます? すごく評判いいんですよ
    ちょっとだけ 行ってみませんか?」

     浅野;((自然に 今 思いついたように聞こえたかな))

光正 「せっかくだけど 今日はまっすぐ帰りたいので」

浅野 「あっ・・・あ そーです…か」

     浅野;((がい~~ん!! あっさり断られた!!))

浅野 「そ…そーですよね 彼女 いらっしゃるんですよね 悪いですよね」

光正 「そーだね」

浅野 「う・・・」

     浅野;((でもっ どーしてあの人なの!? 
         平野木絵さんって 特に美人でもないし 高台さんより年上だし
         なんか いつも オドオドした感じで 性格 暗そうだし ノリ悪そうだし))


高台家7-5

         
浅野 「高台さんは 電車・・・ですよね? 駅までご一緒してもいい・・・ですか?」

     浅野;((いいでしょ? それくらい 断らないで!
         わ―― ヤバい 断られたら 泣くかも・・・ マジで))

ため息をつく光正・・・

光正 「じゃあ 駅まで送るよ」

     光正;((―――まったく こんなふうに振り回されるのはバカげてると思うんだけど・・・))




一方、木絵たちの方は食後のお茶をすすりながら・・・

阿部 「だけど 奇跡だよね」

木絵 「何がですか?」

阿部 「高台様みたいな上玉がフリーで現れるなんてさ」

木絵 「上玉・・・・・」

阿部 「ニューヨーク支社に2年いたのよ
    アメリカに4人 日本に6人ぐらい女がいたって驚かないよ 私は」

木絵 「やめて下さいよ」

阿部 「アハハハ うらやましーのよ 木絵ちゃんが」


店員 「ありがとうございました―――」

食事が終わって お会計を済ませた2人 店のドアが開いて 先に出ようとした阿部が何かに驚き くるっと振り返る

阿部 「私っ もう一杯ビール飲もうかなっ

木絵 「え? でも… もうお金 払ったし 太っちゃいます…」

続けて店を出ようとした木絵も外を見て・・・


高台家7-6

偶然通りかかった光正達を目撃してしまった―――

阿部 「あ・・・ あれ? どした? 声かけないの?
    別に何でもないって 帰り一緒になっただけでしょ―――」

     木絵;((あれは確か 去年 入社した企画部の浅野さん・・・
         おやじ社員たちが 今年のナンバーワンって噂してた子だ 若くて可愛い

         もしかしてっ 光正さんの話ってこれなの?))

     『光正 「実は・・・他に好きな人ができたんだ」』

     木絵;((嫌だっ・・・そんなの聞きたくない))

     阿部;((うわっ マズいっ))

安部 「何でもないって・・・ た…多分    飲み行く?」

     木絵;((光正さんと 別れることになったらどうしよう
         彼と出会う前 私は何して生きてたっけ? ほんの数ヶ月前なのに情けない…
         急いで何か生きがいを探さなきゃいけない!
         しかし 私って 本当に何もない  勉強もスポーツも芸術も全然ダメだし…
         あっ でも 小さい頃 スイミングスクールで 平泳ぎは なかなかだった…))


高台家7-7





翌日の会社で―――

光正 「昨日はごめん」

木絵 「あ ・・・ううん」

光正 「今日は少し早く帰れそうなんだけど 食事でも・・・」

木絵 「あ… でも今日はちょっと予定があって…」

光正 「そう 土曜日は?」

木絵 「あ… 週末は実家に… 用があって」

光正 「木絵 何かあった?」

木絵 「え? 何もないよ」

光正 「・・・・・・・」


     木絵;((だって まだ 心の準備が・・・ 
          何を言われても大丈夫なように 心と体を鍛えないと・・・))

うつむきながら ぼ―――― と書類を運んでいる木絵に光正が気づいて声をかけようとするが・・・

   高台家7-8

【第8章へ続く・・・】

YOU9月号では高台家の人々は休載でした
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