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☆YOU2013年12月号 高台家の人々第9章☆

高台家9-1









1958年 イギリス ロンドン
サー・ローレンス・ペドラー伯爵の一人娘 レディ・アン・ペドラー
流れる金髪 輝く碧眼 透きとおる白い肌


高台家9-2


ロバート 「彼はエドワード・パジェット  こっちが従妹のアン・ペドラーだ」

アン 「はじめまして」

     エドワード;((おお!! 美人だ しかも サー・ペドラーの一人娘!! 
             ペドラー家の財産はどのくらいだろう
             しまった!! 失敗した!!
             先週 アメリヤにプロポーズしたのは早まったかもしれない
             いや まだ公表する前だし 手遅れではないかも…))

エドワード「ロバートに聞いたのですが 
     あなたのような女性に まだ決まった方がいらっしゃらないなんてとても信じられません
     よほど理想が高いんじゃないですか? もし よろしかったら 今度僕と一緒に」

アン 「あなたには 決まった方がいらっしゃるんですよね」

エドワード「・・・え?」

アン 「ご婚約なさっているんでしょう? アメリヤさんとお幸せに」

     エドワード;((ゲェ!! し…知り合いなのか!?))

アン 「おっしゃるとおり 私は理想がとても高いんです 
    そういう方が現れるのを気長に待ちますわ」

実は彼女は人の心が読めるので これが なかなか 曲者だった

     アン;((バ――――カ 女の敵め))


高台家9-3


     アン;((誰も彼も恋に夢中ね ご苦労さまだわ     つまんない・・・))

そして 人の心なんか読めちゃうもんで 恋愛に関してはひどく冷めていた


高台家9-4


     茂正;((英国は やはり優れた国 学ぶべき事は多い
         だが しかし  尊重することと迎合することは違う
         日本人の 誇り  国への 責任 ))

     アン;((固くて重い・・・))

アン 「ロバート あの人は誰?」

ロバート「え? ああ 日本からの留学生で 高台茂正くんだ」

アン 「日本・・・」

ロバート「確か 彼 君の所の離れに下宿してるんじゃない?」

     アン;(( あ 女の人に声かけられてる))

アン 「え そうなの?」

ロバート「あなたのお父上は本当に立派な方ですよ
     日本なんて地の果てからの留学生に屋敷を提供されるなんて
     しかし 彼は日本では名家の出らしいし なかなか優秀な学生だよ
     ちょっと 無口でとっつきにくいけど いいやつだ」

戦後13年 多くのイギリス人にとって 日本は まだ野蛮な敗戦国のイメージだった

     茂正;((そろそろ失礼してもいいだろう やはり この浮かれた宴会は性に合わないし
         英国人女性はどうも苦手だ))

アン 「高台さん」


   高台家9-5

ギギギと門が細く開き 隙間から茂正が顔を覗かせて言った 「美しい」

     アン;((・・・・・・・))

アン 「高台さんは うちの離れにお住まいなんですってね」

茂正 「え?・・・ あ・・・はい お父上には大変感謝しております」

     茂正;((僕は何を考えてるんだ お世話になってる方のお嬢様なのに
         あまりの美しさに不躾にも見とれたりして))

     アン;((あら いいのよ 見とれても))

     茂正;((第一 僕には日本に西条茗子さんという許嫁がいるのに))

そのとき 茂正の心の中の門がピシャーンと閉じた

     アン;((閉じた!!))

アン 「高台さん これからお帰りになるのなら送っていただけます?」

茂正 「いえダメです ほかの方に頼んで下さい」

     アン;((なっ!? 何ですってェェェェ!!))

     茂正;((会ったばかりの外国人男性と二人で歩いたりしたら
         お嬢さんに変な噂が立つかもしれない
         どなたか旧知の信頼できるご友人に送ってもらってください))

茂正 「では 失礼します」

     アン;((そーゆーこと  でも 今どきロンドンでそんな古くさいこと言う人いないわよ
         それにしても あの のっぺり顔の女性は何? なんだか 腹が立つんですけど))

レディ・アンは高台茂正の心をとりこにしようと決めた




ロンドン郊外 ペドラー邸   の離れ

アン 「茂正  お茶を運んで来ました――― お部屋にうかがってもよろしいかしら?」

茂正 「ダメです 何度も申し上げたでしょう」

     茂正;((あなたのようなレディが 男ひとりの 
         むさくるしい部屋に気安く入ってはいかんのです))

アン 「それじゃ 今日もお庭でいただきましょう 下りていらしてね
    なんだか これ ラプンツェルの逆だわね」

茂正 「 ? 」



お庭でのティータイム

茂正 「・・・アン もう ここへ来るのはやめて下さい」

アン 「あら どうして?」


  高台家9-6


茂正 「第一 退屈ではありませんか?」

アン 「いいえ ちっとも」

     アン;((だって あなたは 驚くほどいろんなことを知っている
         いろんな楽しいことや美しいことを考える
         無口でとっつきにくいんじゃなくて まだ それを 英語でうまく話せないだけ))


  高台家9-7

         
     アン;((まさかっ・・・私  もしかして・・・・・ これが 恋?))

レディ・アンは自分の方が 彼のとりこになっちゃったことに気付きました

     アン;((だけど 茂正の本心は 重い門の奥に封印されていて 私にも読めない))





友人1「セクシーな服を売ってるお店? めずらしいこと聞くわね アン」

アン 「堅物もグッとくるような・・・ あ!  ナンシー」

友人1「うわあっ なに その脚!!」

ナンシー「今 一番新しい ミニスカートよ 数年のうちに世界中で大流行するって言われてるわ」

アン 「でも 脚をそんなにっ…私は着る勇気ないわ それに父が絶対許さないと思う」

友人1「私の父も」

ナンシー「だけど 父親以外の男性はみーんな釘付けよ」

アン 「それ本当? 脚で?」

ナンシー「脚で!」

     アン;((これだわ 脚線美で門をこじ開ける …でもそんな彼は見たくないかも…))




ある日 通りで本を読みながら歩いている茂正に声をかけるアン

アン 「茂正」

茂正 「ダメです こんな通りの真ん中・・・・・・で」

アン 「ぐ・・・偶然ね  今 帰り?」

アンは友達にすすめられたミニスカートをさっそく着ていた 

     アン;((え? なんか… 怒ってる?  え~~~どうしてよ!!))

不安で脚がふるえ転びそうになるアン

アン 「わあっ」

茂正 「アン! 何をやってるんだ あなたはっ!」

アン 「何って・・・」

そのとき 茂正は着ていたシャツをバッと脱ぎだした

アン 「茂正? あなたこそ 何してるの?」

茂正は脱いだシャツをアンの腰にぐるぐると巻きつけた

アン 「え――― ひどいわ これで帰れというの?」

茂正 「…でないと 通り中の男がじろじろ見るじゃないですか」

アン 「他の男の人が私を見るのが嫌なの?」


  高台家9-8



当初の計画とは まるで違う成り行きだったけど なんか成功した






ペドラー邸にて

叔母 「兄さん! あの噂 本当なの?」

アンの父「噂って 何の?」

叔母 「アンよ 離れに下宿してる外国人の留学生を追い回してるって」

アンの父「なんだって? そんな馬鹿な」

叔母 「だから男親はダメなのよ ダヴォンリー卿のご子息との縁談を進めましょう」

アンの父「しかし アンは嫌だと言っていたぞ」


その頃 離れでは お茶の仕度をしたアンがまたまたやってきていた

アン 「茂正 お部屋にうかがってもよろしい?」

茂正 「いいえ ダメです!」

アン 「本当はいいんでしょ?」

茂正 「絶対ダメです」

【第10章へ続く・・・】
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