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☆ココハナ2012年5月号 アシガール第五戦☆

アシガール5-1








      唯;((肉・・・肉じゃ 肉が足りぬ・・・))

アシガール5-2

おふくろ様「さっさと薪を割りなされ!」

  「はい。割ります」

      唯;((ここは戦国・・・ 永禄二年 私がここに来てからすでに29日が過ぎてた))

三之助「唯之助 やまめを釣ってきたぞ」

  「すごい! たくさん釣れたねェ」

三之助「へへ・・・ この一番大きいのを唯之助にやろう」

  「え? ホント?」

三之助「唯之助の腹の音がうるそうて眠れぬ」

      唯;((なんと情けない・・・ 7歳の三之助にも同情されるこの生活能力のなさ・・・
         これじゃ 私ってただの役立たずの大飯喰らいじゃん))



  「おふくろ様 私明日にでもお城に行こうと思います」

おふくろ様「お城へ? 何をしに?」

  「お城で足軽として働こうかなと思って できれば若君様?
    あの方の家来になって働いてみよーかな―――って」

おふくろ様はあ? それは無理じゃぞえ 唯之助
     若君のおそばに仕えておられる方々は羽木家の中でも位の高いご重臣と
     その子息だけじゃ」

  「え―――っ!! 何それ――――!!

おふくろ様「第一 同じ足軽というてもお城につとめておるのはちゃんとした羽木家の兵
     わしら百姓の足軽は大きな戦の時 徴用されるだけで 城へ行っても
     門の中に入ることもできぬぞ」

  「そんな~~ なんとか若君様のところで雇ってもらう方法はないの?」

おふくろ様「そうじゃのう・・・ 合戦の時に大手柄でも立てれば
     召抱えていただくこともあるやもしれぬが・・・」

  「合戦で大手柄って たとえば どんな?」

アシガール5-3

  「あげればよいって・・・ おふくろ様・・・無理。それは無理

おふくろ様「そういえば 小垣城奪還のため高山との戦が近いという噂じゃが」

  「いや無理。 絶対 無理だから

      唯;((―――とはいえ これ以上ここでむだ飯食ってるのも心苦しいし・・・
         それにとにかくもう若君様に逢いたいしっ))


翌日・・・

おふくろ様「では どうしても行きますか?」

  「はい お城に行ってみれば案外うまくいくような気がするんです」

おふくろ様「気のせいだと思うがの・・・」

  「大丈夫 私足だけは速いんです それだけが取柄なの
    足どり 超軽やか! 足軽にぴったりです」

おふくろ様「どうも いろいろ間違うておるぞ
     行ってみるのはいいが いつでもここへ帰って来てよいのじゃからの」

  「ありがとう おふくろ様 お城でスピード出世したらおいしいものを
    山ほど買って帰ります!  ダ――――――っ!!

おふくろ様「・・・やれやれ わけのわからぬことを・・・・・」

城の門番はあ!? 何をわけのわからぬことを申しておるか!!
     若君様に会いたいから取り次いでくれじゃと!? 
     若君様がお前のような百姓の小僧にお会いになるわけがなかろうが」

  「ちょっと ちょっと 若君様はそんな人じゃないと思いますけどっ
    私を馬に乗せてくれたし『また会おう』とお約束もしてくれたんですよ!」

アシガール5-4

何度か門番の隙をついて門の中に入る唯
しかしそのつどとらえられて門の外へ投げ捨てられる・・・

城の門番「あきれた小僧じゃ いいかげんにせぬか!!
     今度 城内に入り込んで若君に近付こうとすればその時は斬り捨てるぞ!
     わしらとてお前のような童(わっぱ)を斬りとうはないのじゃ」

  「・・・・・・ はい ごめんなさい」




痛む体をさすりながら 城からの帰り道・・・

アシガール5-5

アシガール5-6

      唯;((そ、そ――だったァ! すっかり忘れてたっ・・・ こんな大事なこと!!))

  「え?・・・ と いうことは多分 今夜帰れる!!

      唯;((・・・そうか もう一ヶ月もたったんだ もう帰れないと思ったから
         考えないようにしてたけど きっとみんな死ぬほど心配してる・・・
         尊は何て説明したんだろ   帰らなきゃ・・・))

  「おふくろ様・・・本当にありがとうございました・・・
    結局 何の恩返しもできずにごめんなさい
    三之助 孫四郎 達者に暮らせよ
    ・・・そして 若君様・・・・・・せめてもう一度逢いたかったけど・・・
    逢って お話して なんとか結婚までこぎつけたかったけど・・・
    さようなら・・ 若君様アアアアアアア!!!

そう叫んで唯は懐剣を鞘から引き抜く

若君 「呼んだか 小平太?」

小平太「は?・・・ いえ 何も申しておりませんが?」

      唯;(( へ!!? ))

アシガール5-7

      唯;((いやぁぁぁん やっぱ若君の笑顔 超好き ))

小平太「さ 急ぎましょう」

      唯;((――って それどころじゃなかった!! 消える消える消えるっ ))

急いで若君に走りよる唯・・・

  「若君様っ 待っ・・・・・・・・・」

気配を感じて振り返る若君様・・・

若君 「 ? 」

小平太「いかがなさいました?」

若君 「・・・・・いや 妖怪か もののけのたぐいかもしれぬな」



―――こうして 二度目の美しい満月の夜  私は戦国(ここ)から消えた

【第六戦へ続く・・・】
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