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☆YOU2014年1月号 高台家の人々第10章☆

高台家10-1






1958年 冬 イギリス ロンドン

寒い中、いつものように 茂正とアンは離れの庭でお茶を飲んでいた


高台家10-2


     アン;((あっ ちょっと迷った))

知り合って3ヶ月 レディ・アン・ペドラーの猛攻にもかかわらず 二人の間に進展はない

     茂正;((平気なはずはない 鼻の頭 まっ赤だし涙目だ アンが風邪をひくのは嫌だな))

いや それでも少しは進展しているのかもしれない

茂正 「ではアン」

アン 「ええ

茂正 「少し歩きましょう 体が暖まります」

アン 「  」

ほんの少しずつだけど・・・


アーサー「ア――――ン」 


  高台家10-3


アーサー「ふぅん  すると君が噂の高台君か アンのお気に入りの日本人だね
    アンは世間知らずだから 外国人にミステリアスな魅力を感じるんだな
    しかし君 勘違いしてはいけないよ アンはペドラー家の一人娘だ 君は ふさわしくない
    君も身の程をわきまえて アンとの結婚なんて バカな夢は見ないことだね」

アン 「やめてよ アーサー!!

茂正 「僕は 自分がアンにふさわしくない人間だとは思いません
    だけど アンに求婚する気はありません」

アーサー「なっ・・・」

茂正 「では 失礼します」

アーサー「聞いたかい アン なんて傲慢な男だ
     それに 君のことも何とも思っていないみたいじゃないか」

追えなかった 茂正の言った言葉は彼の本心だったから
人の心が読めるアンにも 彼の心は本当のところよくわからない

     アン;((こんなの初めて
         多分 彼は 自分の心の中だけでさえ 私への好意を認めようとしない
         日本に婚約者がいるので 別の人のことを考えるだけで罪だと思ってる…))

アーサー「やはり 同じ環境で育った者同士じゃないとね」

     アーサー;((僕と君なら完璧じゃないか お互いの家族も望んでることだし))

     アン;(( うるさい ))

アーサー「お父上に心配をかけちゃいけないよ」

     アン;((そんなことわかってるわよ 私だって 父を悲しませたくはない
         きっと お嬢様の気まぐれで 馬鹿なことをしてるように見えるでしょう
         だけど 人の心なんか読めるから いつか私は 一歩引いて
         冷めた目で他人を見るようになった どう考えても 恋なんて一生できないと思ってた
         こんな気持ちになるなんて… それがどうして茂正なのかわからないけど
         私にとっては 一生に一人の大事な人かもしれないから))




アン 「あきらめるわけにはいかないの!!」

その夜、 離れの茂正のドアをノックするアン


高台家10-4


     アン;((へんな服 着てる))

茂正 「…それは明日お聞きしますので」

アン 「いいえ! 今 聞いていただくわ!

     茂正;((すごい気迫だ))

茂正 「何・・・ですか?」

アン 「私は あなたを愛しています 私と結婚して下さい」

     アン;(( あ… 頭の中 まっ白))


    高台家10-5


アン 「それじゃ あなたは 
    親同士が決めた 2度 会っただけの人と 本気で結婚するつもり!?


茂正 「えっ…どうしてあなたが そんなこと知ってるんですか?」

     アン;((あ しまった))

     茂正;((そうか きっとペドラー卿が日本に身元を問い合わせたに違いないな))

アン 「いいえ!! 私は人の心が読めるの!!
    だから あなたの本心はあなた自身よりわかってる!!」

茂正 「・・・ええ!?」

アン 「自分でも認めようとしないけどっ あなたは私をとっても とっても好きなのよ!!
    気付かないふりして 他の人と結婚するなんて 相手に失礼だわ!!」

     アン;((あああ~~~ こんなふうに まくし立てるつもりじゃなかったのに
         もうダメ・・・・・))

茂正 「そうだ 確かにあなたの言うことは正しい」

     茂正;((こんな気持ちで他の人と結婚するなんて不誠実だ))

アン 「茂正・・・」

     茂正;((本当は とっくに わかってたことだ 初めて会った時から 僕は この人が……」


    高台家10-6


アンの背へ手を回そうとする茂正だが なんとか思いとどまって・・・

茂正 「ダメです」

アン 「ダ・・・ダメなの!?」

     茂正;((今は まだ 僕にはその資格はない 両親と茗子さんに手紙を書こう
        勘当されるかもしれないが 正直な気持ちを伝えよう))

茂正 「どうか 待って下さい」

     茂正;((それから 正々堂々と 心に一点の曇りなく アンに求婚しよう))

     アン;((ああ もうっ 不器用でくそまじめ でも…そーゆことなら))

アン 「わかったわ 待ってます」

そう言って 茂正をじっとみつめるアン

茂正 「お・・・お屋敷まで送りましょう」

     アン;((今 ちょっとぐらついた))





屋敷まで茂正に送ってもらったアンだが・・・

     高台家10-7

運悪く 父親に見られてしまっていた

アンの父「こんな時間まで あの男と! へんな服きて」




次の日 アンは幸せだった  幸福な夢で頭がいっぱいだったので
父親がオドオドした顔でうじうじ悩んでることには気付いたけど 正直 興味がなかった

     アン;((何日ぐらい待つのかしら))

     アンの父;((・・・めんね アン   すまな・・・・ アンちゃ・・・))


   高台家10-8


     アンの父;((いかん いかん 考えちゃいかん 考えていると すぐバレる
            まったく私の娘は どうしてこうも鋭いのだ))

アン 「茂正とお会いになったのね」


   高台家10-9


アンの父「勝手なことを言ってるのはわかっているが どうか今は日本へ帰ってくれないか」

茂正 「わかりました サー・ペドラー」



アンの父「高台君は な・・・なんか急に 今朝の船で帰国したよ」

アン 「そんなっ・・・ うそっ・・・ うそよ!!  私に何も言わずいなくなるなんて…
    そんなことするわけない!!   うわああああぁん 」

アンの父「アン・・・アンや 許して――――」

     アン;(( 待ってろって言ったくせに―――!!! ))




      高台家10-10


アン 「まあ アーサー!!

アーサー「どう? 元気 出ただろ?」

アン 「あなたが優しい人だって 私 わかってたわ!」

     アン;((そうよ! あきらめるわけにはいかないの!!))

こうして日本にやって来たのです
レディ・アン・ペドラー・コーダイ 光正様たちの人の心が読めるおばあ様です

【第11章へ続く・・・】
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