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☆YOU2014年2月号 高台家の人々第11章☆

高台家11-1







木絵 「それじゃ 二人は日本の港で再会したのねっ」

     『 茂正 「ア――――ン」
       アン 「茂正」


    映画『タイタニック』風で二人の再会シーンを妄想中の木絵…』


   高台家11-2


光正 「木絵  木絵さん」

     光正;((ストップ))

光正、茂子、和正 そして 木絵の4人は アンの昔話をしながら 庭でお茶を飲んでいた

光正 「それが 祖母は港で物陰にかくれてたそうだよ」

木絵 「え・・・ どうして?」

茂子 「勇んで来たものの 迷惑なんじゃないかって心配になったのよ」

木絵 「え――― そうなの?」

     木絵;((こんなにきれいなのに 好きな人のことだとやっぱり不安になるのか――
         私にはわかるな――))

そこが本当にやっかいなところで

茂正 「よく来たね アン」

それが 本心だったとしても
    
     『どうしよう』
     『いきなり来られても・・・』
     『両親に何と言えば・・・』


そんな気持ちがちらっとでもよぎったらと思うと たまらなく不安になる



一ヶ月の船旅を終えた高台茂正は 髪が伸び 少しやつれた顔で降りて来た
急な帰国だし 家に連絡する気にもならなかったのか 出迎える人もなく
駅に荷物を預けると海沿いの道をブラブラと歩き始めたので アンはかくれながらつけて行った

     茂正;((サーペドラーの話を聞いた時は それが正しいと思って
         急いでイギリスを離れたけれど 一番大切なものを失ったんじゃないか…
         一生 後悔するんじゃないか…))


   高台家11-3

茂正 「きっ…君は  なんて馬鹿なことしたんだ こんな 突然来られても困る
    お父上がどんなに悲しむか 親不孝だ」

アン 「ごめんなさい だけど どうしても あなたと離れたくなかったの」

実際には彼女の不安とは全く逆で 言葉とは裏腹に茂正の心の中は喜びでいっぱいだった

     茂正;(( アンが来てくれた!! 彼女がここにいる!!))


   高台家11-4



それから―――

茂正の父「 馬鹿者!! 」


  高台家11-5


     茂正の父;((こんな美人がはるばる追って来るとは さすが わしの息子))

     茂正の母;((ハウ ドゥユ ドゥー でいいのよね
            ハウ ドゥユ ドゥー マイ ネーム イズ
            ソーノーコ コーダイ でいいのよね))

案外 近いうちに許してくれそうな感じだった
問題は あのノッペリした顔の西条茗子さん
決闘も辞さない決意で会いにいったアンだったが

茂正 「茗子さんはそんな人じゃないよ」

     茂正;((優しい物静かな女性だ))

アン 「2度しか会ってないくせに!!」 むかっとしてアンは言った


   高台家11-6


     茗子;((まっ なんてロマンチックなの!! まるで映画みたい!! 私応援するわ!!
         それにしても なんてきれいなのかしら ハリウッドの女優さんみたい!!
         お友達になりたいわ!! ああ でも無理よね こういう関係だし 英語話せないし))

と無表情のまま 茗子は思っていた

アン 「ヨロシクネ  メイコ」

以来 55年 無表情な茗子さんが アンの一番の親友になった



アン 「 茂正 」

   高台家11-7





茂子 「二人はホント 孫の目から見ても おいおいってくらい仲のいい夫婦だったわね」

和正 「このくそ寒い日に わざわざ外に出て お茶飲むのも あの二人の趣味
    で なんで僕たちまで こんなことやってんの?」

茂子 「木絵さんが おばーちゃん達の話 聞きたいって言うから なんとなく…」

木絵 「お二人は今でも 寒い日に外でお茶を?」

光正 「2年前に 祖父が倒れて入院して もう治る見込みがないってわかった時」


茂正の入院中 病室にて・・・

茂正 「アン  退院したら イギリスへ戻ろう」

アン 「え どうして?」

茂正 「残された時間は 君と出会ったあの場所で過ごしたい」

アン 「・・・ でも それでいいの?」

茂正 「僕が 本心からそうしたいって思ってること…君にはわかるだろ?」

アン 「・・・茂正」




光正  「それで半年前 祖父が亡くなるまで 二人はイギリスで暮らしたんだ」

木絵 「・・・え」

     木絵;((そっ… そうだったの!? ごめんなさいっ 悲しいことを思い出させてしまった…))

光正  「・・・あ  いや 祖父の病気のことは 2年前から みんな覚悟していたことだし
    茂正は本当に 幸せな人だったと思うよ」

和正 「ばーさんが 未だに毎日 墓に通っているそうなんで 心配してるんだよ」

木絵 「えっ」

茂子 「私たち三人とも 祖父母が大好きだったけど 
    みっちゃんは特に大のおばーちゃん子だからね」

光正  「君にも会ってもらいたいから 一度こっちに来て欲しいと 手紙書いたんだけどね」


   高台家11-8






2013年 冬 イギリス ロンドン

アーサー「君らしくないね まるで 亡霊みたいに 墓の前で何ヶ月も泣いてるなんて」

アン 「泣いてないわよ   心配してくれて ありがとう アーサー
    でも 私を心から動かすのは あなたでも無理よ
    だって私 今は ここにいるのが一番幸せなんですもの」

アーサー「・・・そうか じゃあ僕は とっとと退散するよ
     あ そうだ 屋敷に寄ったら 日本から君に手紙が届いてた」

アンへ手紙を渡した

アン 「ありがとう」


1人になって手紙を読みはじめたアンは お墓の茂正へ話しかけた

アン 「あら 光正 好きな人ができたみたいよ
    え―― どんな人なのかしら 想像もつかないわ
    あの子が自分と同じ力を持ってると気付いた時の驚きと感動は忘れられない…」


    高台家11-9

     光正;(( 今 頭の中にしゃべったの おはーちゃんなの?))


アン 「自分の殻に閉じこもるような所のある子で 無理もないけど
    ちょっと 融通のきかない所は あなたに似てるわね
    その人に会って欲しいんですって 行ってあげようかしらね
    …あなたも会ってみたかったでしょう?

    もうっ 信じられない  バカ メガネじじい  こんな美人を一人残していくなんて…」

高台茂正は 55年間の幸せな結婚生活の中で 今 まさに 木絵が思ってることを
くり返し くり返し 心の中で問いかけた


     高台家11-10

【第12章へ続く・・・】
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